【北九州 vs C大23】 ウォーミングアップコラム:3番手からのJ初出場。GK中山開帆、プロ4年目の開花

2018年9月21日(金)


前節の鹿児島戦でJリーグデビューを飾った中山開帆(写真)。「自分が求められているプレーは、自分にしかないものだと思う。何か特別なことをしようとは思わずに入った」という試合は、敗れはしたもののPKの1失点のみに抑え、手応えのある90分となった。

フィールドプレーヤーとは違い、枠が一つしかないGKというポジション。中山は今年も3番手から這い上がらないといけなかった。「(去年と)コーチングスタッフは変わったが、GKの編成は変わらなかったので、どうしても序列を去年のまま引きずるところはあった。経験ある二人がいる中で、上がっていかないといけない。そういう難しさはあった」。

ただ、試合に出るという欲を失うことなくトレーニングに没頭。「ウィークポイントよりもストロングポイントを前面に出す。そこをどんどん出していければアピールになる」と打ち込んできた。北九州に入って3年半。ついに変わらなかった序列を覆し、鹿児島戦を迎える直前でスタメンを言い渡された。

「いつ来てもいい準備はしていたので、本当にできることを全力で。でもプロなので結果は出さないといけないとは考えていた」。唯一の失点となったPKにもしっかりと反応して存在感を示し、その後は強みとなっている高さを生かし、鹿児島の厚い攻撃を跳ね返した。「(高嵜理貴GKコーチからは)一回り成長できたはずだと言われたし、プレーに関してはそんなに悪くはなかったと言われた。自分自身も全然できると思った。負けてはしまったが、自信になる試合だった」。

中山は北九州市近郊の行橋市出身。ギラヴァンツ北九州が独自に設定している「フレンドリータウン」の一つで、地元サポーターも熱心に応援している。初出場を祝うメッセージもたくさん届いた。「応援してくれる方も多いと感じているし、ご近所さんや小学校、中学校時代の監督やコーチも連絡をくれた。自分の活躍はそういった方たちのためにもなると思う。活躍するのが一番だ」と気持ちが引き締まった。

今節はC大23を迎える。北九州にとって負けていい試合など一つもなく、中山などGK3人は試合に備えていつも通りの厳しい練習に臨んだ。ただ一つ違うのは、中山が「3番手」を抜け出したということだ。初めて本当の意味でのフラットな競争の中に身を置き、中山は高嵜コーチの蹴るシュートに機敏に反応した。「安定したプレーを出せればチームメイトやスタッフからの信頼を得られる。そういったところでしっかり勝負していきたい。相手(C大23)にも個の能力の高い選手がいる。1秒たりとも気は抜けない」。

まだ昇格の可能性が消えたわけではない。三番手からの下克上は、北九州を戻るべきカテゴリーまで押し上げるエネルギーになるはずだ。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第24節
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