【琉球 vs 鹿児島】 ウォーミングアップコラム:チームを勝利に導く仕事人。屋宮大地が見せる貪欲な姿勢。

2018年9月21日(金)


9月8日、ホームで行われたJ3リーグ第22節・FC東京U-23戦。2-2の同点で迎えたアディショナルタイム、金鍾成監督はベンチから戦況を見守っていたDF屋宮大地(写真)を最後の切り札として使った。

「思い切りやってこい」と指揮官から声をかけられた屋宮はピッチに入った瞬間、約3分程度の残り時間で結果を出すべくひとつのプレーにすべてを賭けた。

「自分が縦に抜けるプレーが得意なことはみんな知ってますし、守り抜くのではなく攻めることを求められているのはわかっていた。チャンスが生まれればこれまでやってきた練習通りの形を見せたかった」。そう話す屋宮は右足に全神経を集中させ、右サイドから早いクロスボールを放った。するとボールはニアサイドで待っていた中川風希のもとへ。

「ここに来ると思ってましたし、来たら思いっきり蹴るだけだと。どういう形でゴールが入ったのか全然覚えてないです」。(中川)

ほんのわずかな静寂のあと、揺れるゴールネットを確認した瞬間に巻き起こった大歓声。この一連のラストプレーのあと、試合終了を告げる笛が鳴り響いた。

「西岡(大志)と一緒に今まで切磋琢磨しながらクロスボールの練習を続けてて、その成果が形になって良かったです。僕も中川と同じでゴールが決まった瞬間のことあまり覚えていません(笑)」。屋宮はあの瞬間、自分の足でアシストを決めたことよりも劇的勝利に終わったことで湧き上がる観客と同じようにチームの勝利に喜びを噛み締めていた。

サイドバックでプレーする屋宮は縦の突破を図るため、相手選手の心理を読みながらプレーする。

「もっと前に推進力を出していかないと相手に勢いを持っていかれることになるので、チャンスがわずかでも相手の嫌なところを突く姿勢を見せたいですね。次の鹿児島戦で(去年まで琉球に所属していた)藤澤典隆とマッチアップできるチャンスがあればゴリゴリ裏を狙っていきたいと思います(笑)。ボールを持たれたら面倒くさい選手なので攻めきらないといけないですね」。

故郷である鹿児島との首位攻防戦を今週に控え、屋宮の心は徐々に燃えたぎっている。

「JFL時代のときからも含めて鹿児島のチームと試合するのは今回が初めて。身近にあった(前身の)ヴォルカ鹿児島のときから知っているチームとの試合は特別なものですが、食ってかかろうという気持ちです」。

琉球でプロとなりプレーし続ける屋宮に複雑な思いはない。そのプライドを心に持ち、彼は常に前を見続けている。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J3リーグ 第24節
9月22日(土)19:00KO タピスタ
FC琉球 vs 鹿児島ユナイテッドFC
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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