【福岡 vs 大宮】 ウォーミングアップコラム:福岡を愛する気持ちを胸に、サポーターの想いを背に、城後寿が走る。

2018年9月28日(金)


第33節千葉戦。1点のビハインドで迎えたアディショナルタイムに魂のゴールが生まれる。山瀬功治が送ったクロスボールが相手DFに当たってゴール前へ。そこで待っていたのは城後寿(写真)。頭で合わせたシュートはGK大野哲煥(千葉)の左手を弾いてゴールへと吸い込まれた。敗色濃厚の中、「J2優勝、J1昇格」への望みをつなぐ執念のゴール。自身のJ2出場300試合目に記録したゴールは、城後のチームを強くしたいと想う気持ちと、彼を後押しするサポーターの熱い想いが産んだゴールだった。

福岡一筋にプレーして14年目。福岡の選手として出場した試合数とゴール数はチーム最多。福岡の地を愛し、チームを愛し、そして数々の記憶に残るゴールでチームを勝利に導いてきた姿は、サポーターから「キング」の愛称で呼ばれる。その存在感と影響力はチーム1。彼がピッチに立つことでレベルファイブスタジアムのボルテージは一気に上がる。

常に考えるのは自分のことではなく、チームを強くすること。16試合の出場にとどまる今シーズンは複雑な想いがあることは想像に難くないが、そんな態度はひとつも見せずにチームを強くするために何ができるかを最優先にする。その想いは、執念の同点ゴールを決めた千葉戦終了後のコメントにも表れている。

「少し試合に出ていない年上の選手が、こうやって途中から出てチームに少しでもパワーを与えるプレーができたことで、少しでも、若い選手やチームに刺激を与えられたのなら、これほど良いことはないと思う。いつもは出ていない選手のサポートがないとJ1に上がるのは難しい。出ている選手だけではなくて、出ていない選手もチームを押し上げていけるように、これからもやっていければなと思う」

そんな城後を、小学校の時から福岡でプレーする鈴木惇は次のように話す。
「チームに対する想いはお互いに強いし、アビスパを強くしたいという想いは、僕と城後さんが一番強いと自覚している。今は城後さんは厳しい状況だが、腐らずにトレーニングをして、今日(千葉戦)も結果を出してくれている。そういう姿勢がチームが良くなっていく要素になると思う。2人で引っ張っていきたい」

さて、福岡は水曜日に行われた第22節京都戦に敗れたことで、「J2優勝、J1昇格」に向けて厳しい状況に立たされたことは否定できない。だが、今シーズンのJ2優勝、J1昇格争いは大混戦。先はまったく見えず、福岡にもまだまだチャンスが残されている。そんな中で迎える大宮戦は、チャンスを広げるために勝利だけが求められている。その試合で、城後はいつものように、福岡を愛する気持ちと、サポーターの想いを背負ってピッチを走る。その視線には「J2優勝、J1昇格」しか見えていない。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第35節
9月29日(土)18:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 大宮アルディージャ
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
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