【山形 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:栗山直樹、ブレイクスルーの先に。

2018年9月29日(土)


少し遅咲きだったが、咲いた花は、間違いなく大輪だ。まじめで、謙虚で、向上心の塊の本人は「まだまだ」と認めないかもしれないが。

千葉でスタートさせたプロのキャリアは6シーズン目。専修大4年時の左膝前十字靭帯断裂に続き、プロ2年目、当時J3の町田へ約半年間期限付きで移籍した期間には右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った。千葉での3年目にプロデビューを果たし7試合に出場したが、翌年、山形へ移籍後も相次ぐ怪我でレギュラー確保はならず、昨シーズンもリーグ戦出場は10試合だった。

「25試合以上に出場」という目標を立てて臨んだ今シーズンも、順調にスタートを切ったわけではなかった。開幕戦では水戸に0-3と大敗し、個人としても失点に直接絡んでいる。開幕から10試合を経てレギュラーに定着したと見られていた頃も「自分が監督に100パーセント信頼されて使ってもらってるかというのをよく考える」と危機感とともに日々を過ごした。開幕から17試合目、警告累積での出場停止はプロ初の経験だった。そして前節までで、今シーズンの出場は29試合。すでに目標を越えた。チームの大黒柱に変身したセンターバックは、未踏の戦いを続けている。

ヘディングの強さと先読みに特長があったが、そうした良さを試合で発揮しきれずにいたのは昨シーズンまでのこと。足が速くなくても、俊足の相手フォワードに対応しシュート直前でブロックしたり、押し込まれた自陣で相手と味方の動きを見極めながら危険を察知するとカバーリングに回る。入ってくるクロスボールを常にはね返せるのも、 相手がどこを狙っているのか、読みの確かさが生きているためだ。攻撃のセットプレーでも、キッカーがまず狙うのは、栗山の「頭」だ。

プレーオフ進出をめざしている山形は、6位との勝点差は8。残りは8試合。現状の厳しさも十分に理解しながら、今節の松本戦に臨む。

「J2の中でも甲府だったり、大宮だったり、ボールをしっかり握ってくるチームには、ある程度、自分たちの守備から戦えるかもしれないけど、逆に自分たちよりも守備の意識を高めてくるチームにどう対応するかというのは、残り8試合で大事になってくると思う」

すべてを乗り越え、覚悟を持って、栗山はピッチに立ち続ける。

文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第35節
9月30日(日)14:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs 松本山雅FC
NDソフトスタジアム山形(モンテディオ山形)
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