【福岡 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:絶え間ない努力と支えてくれた人への感謝。その想いを胸に山瀬功治はピッチを走る。

2018年10月5日(金)


第35節大宮戦の84分。山瀬功治(写真)が積み重ねてきたキャリアを更新するゴールが生まれた。レオミネイロのシュートのこぼれ球をトラップすると、冷静にコースを見極めて右足を一閃。ゴール左隅のここしかないところを捉えた。19年連続ゴール。2000年にコンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)でプロデビューしてから積み上げてきた素晴らしい記録だ。

右膝靭帯断裂、さらには左膝靭帯断裂という大きな怪我を経験しながらも、19年にもわたってプロ選手としてピッチに立ち続けたことで生まれた記録は、毎日を真摯に過ごしてきた結果と言える。「特別なことはしていない。やるべきことをやっているだけ」とは、山瀬が良く口にする言葉。目標に対してやるべきことを明確にし、それを習慣化して毎日、毎日、繰り返すこと。すべてはその結果でしかないと話す。あるインタビューで「今日、明日に死んだとして、納得はしないだろうけれど後悔はない」と話してくれた言葉が、彼の日々の過ごし方を物語る。

同時に自分に関わってくれた人たちの支えがあったからこそだとも話す。

「チャンスがあっても、そのチャンスをモノにできるかどうかというのは、本人の取り組みによるところが大きいが、チャンスがやって来るかどうか、持ってこれるかどうかは、自分の努力によって持ってこれる部分もあれば、そうじゃない部分もあって、特に歳を取ってくると、そうじゃない部分の方が多くなって来るような気がする」

日々、積み重ねた努力と、周りの人たちへの感謝。19年連続ゴールはそうして生まれた。

そして、いつもと変わらぬ姿勢で残り7戦に向かう。全体トレーニングの後、それぞれの選手が個人練習を終えてピッチから出てくる中、最後まで残って黙々とランニングする姿も、いつもと変わらない。

そして、「J2優勝、J1昇格」という目標達成に向けて次のように話す。

「いろんなことに関して『何とかできる』と、いい意味で楽観的にいられる方が、悲観的に物事を考えるよりはいいかなと思う。どういう厳しい状況であっても、絶対に何とかできるという想いでいることが大事」

そして、スタジアムに駆けつけるサポーターとともに喜びを分かち合うつもりだ。

「ホームでも、アウェイでも、サポーターの方が駆けつけてくださって、熱い声援を送ってくださっている。負けた時は、応援してくれている人たちにも悔しい思いや、いろんな感情があると思うが『次に向けて』という形で声をかけてくれる。本当に背中を押してくれているという想いがある。みなさんと一緒に戦って勝点を積み重ねていきたいと思うし、最後は、みなさんと一緒に喜び合いたい」

まずは目の前の岡山戦で、スタンドを埋める大勢のファン、サポーターとともに勝利を目指す。その先に、必ず「J2優勝、J1昇格」のゴールがある。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第36節
10月6日(土)14:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs ファジアーノ岡山
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
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