【琉球 vs 北九州】 ウォーミングアップコラム:ゴールに絡み続ける富所悠が意識的に変えたスタイル

2018年10月5日(金)


「この大事な時期に結果が出せたことは良いことですね」

9月22日の鹿児島戦、続く30日の沼津戦と優勝争いを演じるチームを相手に合計4ゴール3アシストを決めた富所悠(写真)は、自分に言い聞かせるかのようにそう話した。

中盤の左サイドでプレーする背番号10は、ゲームメイカーとストライカーのそれぞれの顔を覗かせる。しかしそのバランスは、昨年と今年と比較して若干異なっている。

「以前はボールを受ける位置が低かったり、サイドで起点になろうと意識しすぎてたとこもあって、おのずとゴールから遠い位置でプレーしていた。ただ今年はもっとゴールの近くでプレーしたいなと思うようになった。ポジションを意識的に前で取るようにして、あまりボールに絡めなくても最後は自分にチャンスが来ればいいかなと。そう思えるようになったことが大きいですね」

これまでゲームメイカーとしての姿が印象的だった富所がなぜプレースタイルを変えることを意識したのか。それは今年加入した枝本雄一郎の存在が大きい。

「去年までだったら中盤でタメを作れるのは俺しかいなかったし、だからこそ自分が起点にならないとと思ってプレーしていた、でも枝さん(枝本)が入ってきてくれたことで、自分が起点にならなくても枝さんが作ってくれたり、その分自分も前に行きやすくなったりできるようになった。シンプルに彼の隣でプレーできていることは大きい。感覚も合うし一緒にプレーしててやりやすい存在。(沼津戦では)お互いがアシストして点を取ることができたので、いい感じです」

富所の活躍は3シーズン間近で指導した金鍾成監督も舌を巻く。

「ここ数試合セットプレーで点が取れるようになったのは、トミ(富所悠)のキックの質が格段に高くなったことが大きい。今まではトミのキックは助走の距離と場所によってどういう球筋のボールが来るのかが読めてしまっていた。しかし今ではいろいろと工夫していく中で様々な球種を蹴られるようになった。軽い助走では蹴られなかったボールも最近は蹴られるようになっているし、軽く蹴ってもキックの精度が上がっている気がします」

今節の北九州戦は富所にとっても思い入れが強い試合となりそうだ。

「柱谷(哲二)さんは、僕がヴェルディユースの2年生のときぐらいに声をかけてくれてトップチームで一緒に練習させてもらった。成長した姿を見せたいですね」

二人の恩師を前に富所は躍動する姿を約束する。腕を横に広げるゴールパフォーマンスを彼が見せたとき、琉球が目指す道筋はさらに鮮明となるだろう。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J3リーグ 第26節
10月6日(土)18:00KO タピスタ
FC琉球 vs ギラヴァンツ北九州
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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