【山口 vs 町田】 ウォーミングアップコラム:山口スタイルに溶け込む高井和馬。町田戦を「きっかけ」に!

2018年10月16日(火)


前節の福岡戦で天を仰いだ高井和馬(写真)。「アップのときから体の軽さはあった。今日こそ取れると思っていた」とコンディションは良かったが不発に終わり、悔しい途中交代となった。もっとも、相手にブロックを築かれる中でFWの枚数増へと戦術転換したのが交代理由。中盤の高井にとってはやむを得ないもので、「切り替えるしかない」と振り払い、翌日にはいつものように軽快に動いて町田戦に向けて汗を流した。

山口に加入して3カ月。戦術への理解が深まり、ゴールに近い位置に飛び出していける回数は増えてきた。ポジションはトップ下やウイングなど一定していないが、ここ数試合は1.5列目で出場し、横に並ぶ大﨑淳矢や左ウイングバックの瀬川和樹と息を合わせている。

「自分と淳矢君は間で受けることを意識し、そこからチャンスを作れればと考えていた。何回か間で受けられるシーンもあったし、セグくん(瀬川)とのコンビネーションもできてきた」。福岡戦でも手応えはあり、「山口に来た最初の頃よりもゴールまでのチャンスは増えているので、あとは決めるだけ」と自信が付いてきている。

求められているのはゴールに直結するプレーだ。ボールをキープしつつ決定的なパスを送り出すのも高井らしいが、局面を打破できる個の機敏さを武器に「ドリブルでかわして決める」という理想形にも思いを巡らす。ただ、山口の目指すサッカーそのものへのリスペクトがあり、「崩して決めるのが一番いい。今の形だと右で持っている間に左サイドが空いてくるので、裏だったり足元で受けたりして、セグくんとのコンビネーションを出していきたい」とチームプレーに重点。パーツになることをいとわず、ボールを可能性の高い選手へとリレーする。

水曜日に迎える相手は上位のFC町田ゼルビア。「今年の前半戦はヴェルディで出て1-4で負けている。水曜日の試合を逆にきっかけにしたい」。そう力を込め、「守備から攻撃の切り替えより、取られたあとの戻りが速い印象がある」という町田に対して十分な対策を練って試合に臨む。

プレーオフ圏との勝点差は4試合分に広がり、単純な可能性でいえば厳しい。しかし、わずかな希望であっても勝利を続ければ光を当てることもできるだろう。持ち味を出せないまま無得点に終わった福岡戦の反省から、「この前はゼロだったので、次は点を取って勝ちたい」とゴールを見つめる。ミッドウィークの町田戦はきっとタフな試合になる。戦術浸透とともに似合うようになってきたオレンジのユニフォームに袖を通し、高井和馬が再び勝点3に向かって走り出す。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第26節
10月17日(水)19:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs FC町田ゼルビア

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