【千葉 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:195センチの高さを攻守で生かしてチームの勝利に貢献する指宿洋史

2018年10月20日(土)


前回対戦(第18節)では1-2で敗れ、かつて千葉の監督だった木山隆之監督が率いる山形との対戦成績は2分1敗と未勝利だった千葉。だが、その山形をフクアリに迎えた前節(第37節)で、千葉は攻守で選手が距離感よくプレーして主導権を握った。待望の先制点は12分に町田也真人が奪ったものだが、そのゴールをアシストしたのは指宿洋史だった。

CK後の流れの中で下平匠がゴール前のファーサイドにあげたクロスボールを、指宿が山形の選手と競り合いながらもしっかりとヘディングで折り返し、マークをうまく外して町田が本人曰くプロになってからは初めてというヘディングで決めたゴールだった。下平の正確なクロスボール、そして「あのへんに(シュートを)打ちたいなと思っていた」という町田の狙いすましたヘディングシュートも素晴らしかったが、指宿のうまいヘディングの折り返しがなければ生まれなかったゴールだった。

「(CKを蹴る時の)サインとはちょっと違ったんですけど、まあ、結果的にうまくできたのでよかったです。あそこではもともとシュートを狙っていないので、折り返すことを意識していました」
クロスボールを上げた下平は「何人かが中に行って、ファー(サイド)に人が流れるっていうのは決まり事だったので」と話し、得点した町田は「(ボールが)こぼれるのを期待していたんですけど、(自分をボールが)越えてイブ(指宿洋史)が競る時に、もしかしたらと思って(笑)」と振り返ったことからもわかるように、指宿の言葉どおりに完全にサインどおりの形ではなかった。だが、瞬時の判断とプレーの正確性が先制点を生んだ。

195センチの長身ゆえにポストプレーが得意なターゲットマンに見られがちだが、サイドプレーヤーの経験もあり、厳密にいえば1トップでのプレーをメインにする選手ではない。むしろドリブルでゴール前にボールを持ちこんでシュートをするのが得意といえるが、やはり彼の高さは魅力だし、対戦相手には脅威だ。自分がヘディングでゴールを狙うだけでなく、前述のシーンのようにヘディングでアシストもできるし、特にセットプレー時の守備でも指宿の高さは味方にとって心強い。また、スペインでのプレー経験があることから、フアン エスナイデル監督とは直接会話ができるし、外国籍選手と日本人選手の会話を助けることもある。最近では練習中にラリベイと下平の3人で話をしている姿を見た。

普段は飄々とした雰囲気がある指宿は、自分のプレーやチームの戦いぶりについて冷静に語る選手だ。千葉は3バックの相手にはゴール前のスペースを消され、フィニッシュまでなかなか持ちこめない傾向にあるが、前節では24本ものシュートを打っていた。スコアこそ2-1だったものの、内容では圧倒していたといえる前節の勝利だった。だが、指宿は実に冷静に分析して振り返っている。
「まずは相手の戦い方というのがあるので。相手が前から来てくれたので、うちはうちのやり方がやりやすかった。今までの相手には(ゴール前に)引かれていたので、その違いが大きくあるのかなと思います。相手はそこまで徹底して前にボールを蹴らなかったし、(パスを)つなごうという意識があったので、そういうところからもたぶんうちがうまくプレッシャーをかけてはめることができました。今までの相手と違うところはそこなのかなと思います」

ここ最近の試合での千葉は、試合中に船山貴之をセカンドトップに置いた4-2-3-1とアンカーシステムの4-1-2-3を使い分けている。そのシステムの違いによって意識していることを聞くと、指宿はこう答えた。
「もちろんタカくん(船山)と一緒にやっている(4-2-3-1システムの)時はタカくんのポジションを意識していますし、(4-1-2-3システムで前線の中央を)1人でやる時はなるべく運動量を多くして、前で(ボールを)収めないといけないなと思っています。前の試合(山形戦)は相手が前に出て来てくれたから、僕の周りにスペースがあったので(縦パスを)受けやすかったなっていうイメージがありますし、その他の試合は相手が引いていたので、なかなかボールが入ってこないなというイメージはあります」

ゴール前に引いて5バック気味に守る相手の守備をいかに崩すかというチームとしての課題は依然として残ってはいる。だが、3バックでも千葉と得点数でJ2リーグの1位を争う攻撃的なチームの大分と対戦する今節は、ゴールを狙って攻め合う展開が予想される。
前節終了時点での指宿は8得点で、二桁得点まであと2点だ。二桁得点を意識しているか聞くと、指宿はこんなふうに答えた。
「いや、別にもうどんな形でもいいから、とにかく勝利に貢献できたらいいと思います。ゴールはぼちぼちやっていけたらいいかなと思います」
指宿はどんな状況下でも気負うことなく、自分がやるべきプレーをしっかりとやりきって、チームの勝利に貢献する。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第38節
10月21日(日)15:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 大分トリニータ
フクダ電子アリーナ(ジェフユナイテッド千葉)
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