【C大23 vs 沼津】 ウォーミングアップコラム:異国の地で奮闘。心身ともにフィット感を増してきたチャウワットのゲームメイクに注目

2018年10月27日(土)


J3第22節・群馬戦から6試合連続でボランチの一角として先発でプレーしているチャウワット(写真)。この間、4勝2敗と好調を維持するチームにおいて、中盤でタクトを振る彼の貢献度も大きい。

今季、タイのバンコク・グラスFCから期限付き移籍で加入したチャウワットは、開幕前のタイキャンプではトップチームに帯同。練習試合でも非凡なパスセンスを披露するなど期待も高まったが、開幕後はU-23に振り分けられ、U-23でも出番を掴めない期間が長かった。テンポよくボールをさばく力や散らしなど、ゲームメイクに秀でたところはあったが、C大阪U-23特有の切り替えの速さやプレッシングサッカーに適応できず、さらにはケガも重なり、出場機会から遠ざかっていた。

来日当初から積極的に英語で話しかけるなど、チャウワットを気にかけていた斧澤隼輝は、この間の彼について、「ホームシックになりかけていた時期もあったと思う」と振り返る。ただし、今では、「コンディションも上がって、日本語も理解し始めている。みんなの冗談も分かってきて、日本語で返してくることもあるし、明るくなりました。春先とはだいぶ変わりましたよ」とチャウワットに起きた変化を語る。その言葉通り、練習の中でも、U-23の日本人選手たちとコミュニケーションを図り、時に談笑する様子も見られるようになった。

そんな彼を、指揮官である大熊裕司監督は、次のように話す。「元々真面目なので『やらないといけない』という強い気持ちは持っていたけど、タイとはサッカーも違う。タイでは、ある程度、ボールを配っていれば良かったと思うけど、ここでは攻守に常に関わり続けるプレーが要求される。ボールも自分からアクションを起こして奪いにいかないといけない。何より切り替えの部分で一番、戸惑っていた。そういった中でストレスも感じていたと思うけど、我慢しながらよくここまで来た。コンディションも上がってきて、ようやく自分の思うようなプレーを発揮できているのだと思う。だいぶ成長したなと思う」。

今週に入り、左足舟状骨骨挫傷で長らく戦列を離れていた西本雅崇も全体練習に復帰。今後、ボランチの競争はより激しさを増すだろう。その中でも、チャウワットのゲームメイクがチームにもたらすプラスは大きい。シーズン終盤、異国の地で心身ともに逞しさを増した彼のプレーを、ぜひ目に留めていただきたい。

文:小田尚史(C大23担当)


明治安田生命J3リーグ 第29節
10月28日(日)14:00KO 金鳥スタ
セレッソ大阪U−23 vs アスルクラロ沼津

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