【愛媛 vs 町田】 ウォーミングアップコラム:背中でチームを引っ張る前野貴徳「僕はプレーでガムシャラにやるしかない」

2018年11月10日(土)


172cm、64kg。体は決して大きくないが、勇敢かつアグレッシブなプレーでチームメイトを引っ張るその背中は誰よりも逞しく、大きな存在感を放っている。

今季途中からチームの指揮を執る川井健太監督は選手たちに勇気をもってトライするマインドを植え付けているが、その教えをピッチ内で最も体現しているひとりが前野貴徳(写真)であることは間違いない。

今季の前野は守備を司る最終ラインでのプレーが主になっているが、守備面で粘り強い対応で奮起する一方、好機と見るや積極的に攻撃参加を試み、ゲームが膠着した場面では自身のポジションから攻撃に変化を加える姿勢を見せる。常にトライをする姿勢を露わにし、雄弁に語らずとも、そのプレー、その背中で強いメッセージを発してきた。

「(自身は)A代表に入った選手ではないし、言葉での影響力があるわけじゃない。僕はプレーでガムシャラにやるしかないと思っている。それを若い選手が良いように捉えてモノにしてもらえれば」

ただ、前野自身にとって今季は勝負を懸けるシーズンでもあった。新潟でプレーしていた一昨年に負ったけがの影響で昨季はプロキャリア初の公式戦出場ゼロ。生まれ故郷の古巣・愛媛に新天地を求め、キャリアの節目でもある三十路を迎える今季は、再び輝きを放つためにトライし続ける必要があった。

結果、今季は軽度の負傷で3試合を欠場したのみ。シーズンを通してチームになくてはならない精神的支柱として活躍し、「1年を通して戦えたことは自信になる」と確かな手応えを掴み、同時に「今季序盤から(後期の)このサッカーができていればプレーオフだって狙えたので、そういう意味での悔しさはある」と向上心にも衰えを見せる気配はない。

チームはすでに昇格、降格の可能性もなくなり、モチベーションを保つ上では難しい状況だが、今節はファン、サポーターたちに1年の集大成を見せるホーム最終戦だ。

「来季は選手がどうなるかわからないけど、愛媛のサッカーとはこういうものだ、というスタイルは徐々に確立されつつある。しっかりと来季につながるような試合にしたい」

来季へのスタートはすで切られている。だからこそ前野は最後まで全力を出し尽くすスタンスを崩そうとはしない。

文:松本隆志(愛媛担当)


明治安田生命J2リーグ 第41節
11月11日(日)15:00KO ニンスタ
愛媛FC vs FC町田ゼルビア
ニンジニアスタジアム(愛媛FC)
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