【北九州 vs 秋田】 ウォーミングアップコラム:冴える推進力。駆け抜けろ、茂平!

2018年11月10日(土)


2試合連続で得点のチャンスを創出している茂平(写真)。第29節盛岡戦では相手からボールを奪って仕掛け、このプレーからPKのビッグチャンスをもぎ取った。

「相手が後ろ向きだったので、追いかけたら絶対に嫌だと思ってプレッシャーに行った。ミスを誘うというか、うまく入れ替わった」。厳しくチェックして奪いきり、ペナルティーエリア内でチャージを受けた。「PKは決めたことがないので」とキッカーこそ井上翔太に譲ったが、このプレーが勝利を引き寄せる原動力に。また前節の鳥取戦も躍動。50分には右サイドから仕掛けて左足から精度高くクロスを入れ、佐藤颯汰の先制点をアシストした。

この2試合に象徴されるように、茂の魅力は縦への鋭敏な仕掛けやハードワーク。柱谷哲二監督は一連の動きを「そうやって行けるところが良さ。守備のところに強く行けて、前に出て行く推進力も持っている。ワイドはスピードがあって切り込める選手が好きだ」と評価する。

ただ、コンスタントにスタメンに名を連ねるようになったのはごく最近のこと。チームトップクラスの推進力があっても、それだけでは闘将の求める先発ラインには達しなかった。柱谷監督は「ムラがあるし、戦術の理解が必要」と安定したプレーとグループ戦術の吸収を茂に促し、今は「守備の時はこうする、オフェンスのときはこうするというのが理解できてきている」という。

熱血指導を受けた茂は「理解し、整理されてきた。それがプレーにつながっている。周りを見ながらうまくできていると思う」と自分自身の変化を感じ取り、次第に自信も付いてきた。「ベースは運動量と球際、切り替え。そこを当たり前にやるようにと言われている。監督が話していることを意識してプレーし、それに裏を狙うとか、仕掛けていくとかの自分の良さをプラスしていきたい」。ポジションの確約はなく安藤由翔、川島大地などとの競争にさらされているが、柱谷監督の植え付けるベースの上に自分らしさを加味し、試合での活躍を誓う。

今週末は秋田をホームに迎える。相手は連敗中とはいえ、難しい試合になるのは必至。隙を逃さずゴールに結びつけるには、茂の仕掛けやクロスがポイントになりそうだ。
FWの組み合わせが一定しないというハンディキャップはあるが、「それぞれの特徴は分かっている。その選手に合ったボールの出し方、動き出しは意識できているので、誰が入っても問題はない」と強調。野口航との右サイドでのコンビネーションなどから前節同様のチャンス創出を狙う。

決定的なプレーで得点不足の北九州に迫力を与えている茂平。自ら得点を決めたいという野心は燃えるが、最優先するのはチームの結果。献身的に動く「その先」にゴールはあると信じ、「得点に絡めているのはいいことなので続けていきたい」と力が入る。一つでも上の順位を目指し、北九州は勝利につながる扉を開け続けなければならない。タフに、パワフルに、チーム全体を引っ張る勢いでゴールへとなだれ込んでみせる。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第31節
11月11日(日)14:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs ブラウブリッツ秋田
ミクニワールドスタジアム北九州(ギラヴァンツ北九州)
みんなの総合評価 (4.7)
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