【新潟 vs 山口】 ウォーミングアップコラム:中盤で輝く新ダイナモの戸嶋祥郎が、不動の構えで違いを見せる。

2018年11月16日(金)


170㎝、65㎏という数字が示すように、フィジカル任せにプレーするタイプではない。かといって、技巧に走るわけでもない。今シーズン、筑波大学から加入したMF戸嶋祥郎(写真)は、走力で圧倒する。

そのことをいきなり示したのが、3月初めのルヴァンカップ予選初戦、ベガルタ仙台戦だった。ボランチとして先発し、新潟デビューを果たすと、文字通りピッチ中を駆け回り、攻守で汗をかき続けた。

やがてリーグ戦でも出場を重ねるようになる。だが、もともとサイドハーフ、トップ下でプレーしていた戸嶋にとって、ボランチの挑戦が始まったのは2月のキャンプから。低迷するチーム状況もあり、自身のプレーも次第に精彩を欠いていった。

苦悩を解き放ったのが、8月にヘッドコーチから昇格した片渕浩一郎監督だった。考え過ぎるがゆえに走り過ぎていたボランチを、サイドハーフに戻すことによって、持ち味を思い出させたのだ。

9月に入り、チームは9戦負けなしと急激に復調した。その中で戸嶋は右サイドハーフのレギュラーポジションをしっかりとつかみ、存在感を増し続けた。そして、最後にめぐり合わせが待っていた。警告の累積で出場停止の加藤大に代わり、最終節のレノファ山口戦ではボランチでプレーする可能性が出てきたのだ。

「まだまだ良くしないといけないですが、セットした立ち位置、ベストなポジションを取りたいです。あとは自分の持ち味でもある切り替えのところで、多少、秩序を乱してでも関わっていければ」

闇雲に走っていた以前とは違い、正しい位置から爆発的にアクションを起こす。勝負所は走りの量ではなく、スプリントの回数と質だ。静から動へ移る瞬間の鮮烈さで、選手としての成熟を証明する。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第42節
11月17日(土)14:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs レノファ山口FC
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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