【神戸 vs 仙台】 ウォーミングアップコラム:神戸をJベストチームへ。イニエスタの想い、来シーズンへ続く。

2018年11月30日(金)


11月27日。ノエビアスタジアム神戸での公開練習に約800人のサポーターが集まった。メディア関係者も、ENGをはじめ、新聞社、専門誌など多くの報道陣が詰め掛けた。みんなのお目当てはアンドレス イニエスタ(写真)。最終節を前に、彼は日本での日々を振り返った。その中で、最も印象深かった言葉がある。「私個人として、ヴィッセル神戸をJリーグでベストなチームにしたいと思って日本にやってきた」という言葉だ。

母国スペインを離れ、日本という未知の国へやってきたスーパースターは、単にチームを優勝させるために来たわけではない。“助っ人外国人”というよりは、ヴィッセル神戸を常勝軍団へ押し上げるためにきた“伝道師”というニュアンスに近い。Jリーグ草創期に日本にやってきたジーコ(鹿島)のように、クラブの方向性やスピリッツを根付かせる存在かもしれない。続けて彼はこう話した。

「何も私は日本に観光をするために来たわけではない」

その姿勢は、試合中のプレーからも理解できる。周りの選手がミスしても、自分のイメージ通りに動かなくても、イニエスタが過剰に仲間を責め立てたりはしない。人間性といってしまえばそれまでだが、それ以上に彼のプレーからは志の高さや使命感のようなものを感じずにはいられない。世界にスーパースターはたくさんいるが、イニエスタでよかったとつくづく思う瞬間が何度もあった。

今季の神戸は例年にも増してドタバタ劇を演じた。監督交代もあれば、選手の出入りも激しかった。一時は4位にいながら気がつけばJ1残留争いにも巻き込まれていた。だが、そんな中でも神戸に関わる全ての人はこう思うのだ。

“我々にはイニエスタがいる”。

それだけで誇らしい。

彼の加入後、ホームゲームのチケットは全試合で完売した。最終節も多くの観衆がスタジアムに詰めかける。今シーズンのイニエスタのプレーはこれで見納め。高い志をもった彼のプレーをその目に焼き付けてほしい。

文:白井邦彦(神戸担当)


明治安田生命J1リーグ 第34節
12月1日(土)14:00KO ノエスタ
ヴィッセル神戸 vs ベガルタ仙台
ノエビアスタジアム神戸(ヴィッセル神戸)
みんなの総合評価 (4.7)
臨場感 (4.8)
アクセス (4.2)
イベント充実 (4.0)
グルメ (4.5)
アウェイお楽しみ (4.5)

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