【京都 vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:古巣へ帰還した宮吉拓実、そのプレーと覚悟で先頭に立つ

2019年2月23日(土)


今季、4シーズンぶりに京都へ復帰した宮吉拓実(写真)は二つのものを背負う。

一つは即戦力FWとして、ゴールやアシストに絡むことだ。最前線で相手DFと駆け引きを繰り返す中で背後のスペースを突くなど、味方からパスを引き出す動きは彼の得意とするところだが、ゴール前で繰り出すシュートも高いレベルにある。広島・札幌時代はその才能が発揮されるシーンは限られたが、京都では中心選手としての活躍が期待されている。「正直、もっともっと(チームとして攻撃の)クォリティーを上げないといけない。ただ、練習や練習試合を重ねる中でいいシーンもある。そういったシーンを90分の中でたくさん出したい」と話している。

もう一つはキャプテンという役割だ。染谷悠太が柏レイソルへ移籍して空席となった主将の座に指名されたのは、26歳の若武者だった。この発表に、アカデミー時代からの彼を知る人は驚きを感じたことだろう。以前の在籍時は、どちらかといえば言葉数が少なく、メディア対応もそれほど得意ではなさそうだった。
だが、京都を離れてこれまでとは異なる環境を経験し、プライベートでは結婚するなど、選手としてはもちろん人としても成長を遂げてきた。これまでの宮吉拓実像とのギャップはあるが、それ故に今季へ賭ける思いの強さも感じられる。「初めての経験なので、上手くチームを導けないことがあるかもしれないが、責任感を持ってがんばりたい。それが僕個人の成長にもつながり、チームの結果にもつながると思います。年上のすばらしい経験を持った人の助けも借りながらやりたい」と意欲的な言葉を発している。

中田監督は宮吉をキャプテンに任命した意図について、こう語っている。「今の時点で(宮吉の)キャプテンシーはまだ足りないが、彼とサンガはリンクさせられるんじゃないか。彼自身も『一皮向けないといけない』と思って帰ってきたと思う。それが実現されていく過程と、サンガが成長していく過程は同じタイミングだろうし、彼が成長して違いを出せれば勝利に近づくと思っています」。

再起をかけたシーズンがいよいよ幕を開ける。その先頭に立つのは16歳でJリーグデビュー果たすなど多くの人の期待を背負い、一度はクラブを離れながら、再び古巣へ帰ってきた男だ。そのプレーと覚悟を持って、輝きを取り戻してみせる。

文:雨堤俊祐(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第1節
2月24日(日)14:00KO 西京極
京都サンガF.C. vs アルビレックス新潟
京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(京都サンガF.C.)
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