【清水 vs 磐田】 ウォーミングアップコラム:2年目ながらチーム内得点王。アカデミー出身の滝裕太が、静岡ダービーにかける想いとは

2019年3月12日(火)


明治安田生命J1リーグ戦では1分2敗、ここ2試合で9失点。YBCルヴァンカップでも初戦は1-2で黒星と苦しい船出になっている今シーズンの清水。今節はルヴァンカップでのホーム初ゲームで、しかも磐田との静岡ダービーなので、ここで公式戦の今季初勝利を挙げることができれば、チームの流れを好転させられる可能性も十分。つまり、さまざまな意味で単なる1勝以上に大きな価値を持つ試合となる。

そんな中で大きな期待を集めているのが、ここ2試合連続で途中出場からゴールを決めている19歳のアタッカー、滝裕太(写真)だ。
昨年清水ユースからトップに昇格した滝は、静岡県三島市の出身でジュニアユースから清水に加わり、着実に成長を重ねてきた。中学時代から技術やサッカーセンスは抜群だったが、やや線の細い印象があった中、ユースでは平岡宏章監督から積極的にドリブルで仕掛けることやゴールを狙うことを求められ、そこを持ち味として加えてきた。

トップチームに昇格してからは、フィジカル面の強化も図って動きの切れや強さを増し、U-19日本代表にもコンスタントに選出されて、ゴールという結果も残している。清水での昨シーズンは、リーグ戦ではあと一歩まで行きながら出場はなく、ルヴァンカップで4試合に途中出場したのみ。だが2年目の今季は、始動時からヤン ヨンソン監督に成長を認められ、練習試合や紅白戦ではこれまでのMFからFWとして起用されることが増えて、多くのゴールも決めてきた。

それでも鹿児島キャンプでは、ヨンソン監督からもっと自分を主張するようにと言われ、「(その言葉を)見返せるように、やってやるという気持ちになりました」(滝)と貪欲さを身体で表現しながら努力を続けてきた。そしてリーグ戦2節のG大阪で初めてベンチ入りすると、86分から出場。1-4で負けていた状況でゴールに向かう強い意欲を見せ、アディショナルタイムにFKのこぼれ球からプロ初ゴールを押し込んだ。

続く3月6日(水)のルヴァンカップ1節・松本戦では、鄭大世と2トップを組んでプロ初先発を飾ったが、シュート1本で無得点に終わり、チームも1-2で敗戦。だが、3月9日(土)の札幌戦では68分からの投入と出場時間を増やし、83分にユースの先輩・石毛秀樹の右クロスを華麗なヒールキックで流し込んで、リーグ戦2試合連続得点。現時点でチーム内の最多得点者となっている。
「昔からあのシュート(札幌戦の形)は得意で、ユースでも代表でも決めたことがあります。身体が勝手に動いていたというか、無意識のうちに(ニアサイドに)入っていて、いつの間にか点が入ってたという感じでした」(滝)
完璧なタイミングでのニアサイドに飛び込んでいったのは、まさにFWらしい動き。プロ入りしてから「結果をすごく求めるようになって、点を取りたいという気持ちは(ユース時代より)断然強くなってきました」という言葉を、自らのプレーでしっかりと表現した。

そんな滝自身も、今回の磐田戦の重要性はよくわかっている。
「相手はジュビロですし、絶対負けられないという強い気持ちがあります。(チームとしても)勝ったら勢いに乗れると思いますし、自分たちが下からチームを押し上げていけるように、プレーで積極的に見せていきたいです」(滝)
そのうえで勝つためのポイントについては、次のように語る。
「まず守備ですね。そこは自分にとっても課題ですし、前からの守備で貢献して無失点に抑えたいです。そのうえで自分でも点も取って勝ちたいと思います」

ジュニアユース時代から何度も経験してきた静岡ダービーに関しては、「今までたぶん1回ぐらいしか負けたことがないです。だから勝つイメージしかないです」と、普段はほとんど大言をするタイプではないからこそ頼もしい。

昨年も滝が出場したダービー(ルヴァンカップ1節)ではホームで1-0で勝利している。今回も「たくさんのサポーターの方々と“勝ちロコ”ができるように頑張ります」という言葉を信じて、ぜひアイスタまで応援に駆けつけてほしい。

文:前島芳雄(清水担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第2節
3月13日(水)19:00KO アイスタ
清水エスパルス vs ジュビロ磐田
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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