【川崎F vs G大阪】 ウォーミングアップコラム:奈良竜樹が危惧する空気感。チーム作りは道半ば

2019年3月16日(土)


水曜日のACLシドニーFC戦で川崎Fは勝利。途中交代出場の齋藤学の得点を守りきり、1−0での逃げ切りに成功した。ゼロックス杯での勝利以降、4戦連続で勝てていなかっただけに一息つける大きな勝利だと考えていた。

と、そんな思いを奈良竜樹(写真)にぶつけたところ「そんなことはないですよ。余裕はないですよ」と返されてしまった。

「これでいい流れが来ると思ってる空気が怖いなという感じはします」と話す奈良は「そんな、いきなり一度勝ったくらいで劇的に変わるものでもないですし」と手厳しい。

確かに浮かれるにはまだ早いと思いつつ話を聞いていると、勝てるチームというのは「自然にそういうものになっていくものではない」と言う。そうではなくて「自分たちでそういうものは一試合一試合作り上げていかなきゃいけない」と述べる。

鬼木達監督は選手やシステムを試行錯誤中で、現在進行系でチーム作りを進めているところ。だからこそ、勝利に向けて努力が必要な段階にある。地に足をつけた奈良の発言に頷くしかなかった。

シドニー戦の勝利により、周りからの期待が高まるのは確実だ。ただその期待感が、戦う空間としての等々力の中に、油断としてにじみ出てくるのは困るということ。状況としてはACLで一つ勝っただけ。だからシーズン終了後、後から振り返って「あのシドニー戦から良くなったね、ということはあるかもしれませんが、いまからそう思うのは違う」と奈良は語気を強めた。

川崎Fはリーグ戦3戦3分けと未だに未勝利。五分の星に戻したACLと違い、3連覇を目指すチームにとって険しい道は続く。だからこそ奈良は一切の油断を排し「リーグ戦、やっぱ勝ちたいので。一度。そこに向けてしっかり準備したいと思います」と話していた。奈良への取材を終え、シーズン中によく聞かれる「まだ何も成し遂げてない」という言葉が思い浮かんだ。

ACLはACL。勝利は過去のものとして、選手たちは気持ち新たに試合に臨む。その背中をサポーターのみなさんには熱く後押ししてほしいと思う。相手を圧倒する戦いの雰囲気を作り出してほしいと思う。

文:江藤高志(川崎F担当)


明治安田生命J1リーグ 第4節
3月17日(日)15:00KO 等々力
川崎フロンターレ vs ガンバ大阪
等々力陸上競技場(川崎フロンターレ)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.1)
アクセス (3.7)
イベント充実 (4.5)
グルメ (4.1)
アウェイお楽しみ (4.1)