【愛媛 vs 山口】 ウォーミングアップコラム:「何かしら違いを見せないと」170cmのCB前野貴徳が見せる勇気ある背中

2019年3月16日(土)


守備でハードワークをこなしつつ、優れた足元の技術を生かして最後方から巧みにビルドアップ。そして、機を見て積極的に攻撃にも参加。とりわけ、時折供給する思い切りの良いタテパスは攻撃のスイッチとなり、チームを活性化させる。
前野貴徳(写真)がこなすそれらのプレーは、まさにチームが表現するスタイルそのものだと言っても過言ではない。

もともと前野は左サイドでのプレーを本職とし、タテへの鋭い推進力から精度の高いクロスを供給するなど、優れた攻撃性をストロングとする選手。しかし、昨季途中から3バックの左ストッパーを任され、今季は4バック採用時に守備の要であるセンターバックという新たな役割にも挑戦している。

注目すべきは前野の身長だ。
激しい空中戦の多い最終ラインにとって高身長は必要不可欠とされる要素だが、前野の身長は170cmとフィールドプレーヤーとしても小柄なほう。センターバックとしては“異例”の小ささだ。

チームが前野の高い技術や攻撃センスを買っているからこその起用だが、だからと言って愛媛は守備を“捨てた”わけではない。人一倍責任感の強い前野は守備でもタイトなマークで粘り強さを見せ、空中戦では対峙する選手にしっかりと体を当てて自由を奪う。今季、チームの守備は概ね安定しており、失点数もわずかに『2』。前野は確実に守備でも戦える証拠を示している。
「(普通にプレーしていては)170cmのセンターバックは需要がない。何かしらの違いを見せないと」

前野の言う“違い”とは、守備の要としての役割をこなした上で、積極的にチームの攻撃にスイッチを入れることだ。
「そこはチームに求められているところだと思うし、そこができないと僕がいる必要がない。そこはこだわってやりたい」

最終ラインからの攻撃のアクションはリスクも伴う。それでも攻撃面でアグレッシブさを貫き続けるその背中は、このチームの確かな指標となり、同時にチームメートに大きな勇気を与えているはずだ。

文:松本隆志(愛媛担当)


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