【金沢 vs 町田】 ウォーミングアップコラム:志願と決意。垣田裕暉が示す己の10番像

2019年3月16日(土)


普段は明るく、周囲の人たちをも笑顔にさせる21歳の青年がベンチに座ってコーチと話し込み、しばらく下を向いて動かなかった。「ああいうチャンスを決められるようになれば(昨季から)プラス7、8点をとれるチャンスはくる」。宮崎キャンプで行われたFC今治との練習試合後、幾度かの決定機を迎えながらネットを揺らせなかった垣田裕暉は、そう口にした。ゴールへのこだわりは自分がチームを勝利に導くというこだわりでもあった。

今シーズン、垣田は自ら背番号10を背負う決意をした。「高校のときも13番だったので、(今季は)13にしようかなと思っていた。でも、10が空いていることを聞いて、『つけます』と言った」。金沢で3年目のシーズン、自分がチームの顔になるという決意だった。

生まれて初めてナンバー10をつけることになった垣田だが、それによって気負い過ぎることはない。「(自分は)きれいなゴールをたくさん取れたり、スーパーゴールを決められるわけではない。ずっと意識しているのは、まずはチームのために走って、仕事をすること。汚れ仕事ができるのが自分の強みだと思っている」。フォア・ザ・チーム、それが己のスタンスだ。

昨シーズン、開幕から数試合は途中出場だったが、最終的にはFWの柱に成長。ターニングポイントとなったのが、第6節・町田戦だった。セットプレーのこぼれ球を沼田圭悟がダイレクトでクロス。裏に抜けるようにしてフリーになった垣田は頭でゴールに流し込んだ。これがシーズン初ゴールとなり、結果的にチームトップの9ゴールをマークした。

迎えた19年。3節を終えた段階でノーゴールの垣田だが、ホーム開幕戦で迎える相手は、その町田だ。ここまではポストプレー、ドリブル突破、裏への抜け出しによって、誰よりもチャンスをつくっている。あとは決めるだけ。「きれいなゴールだけではなく、こぼれ球に反応したり、ちょっと触って入ったりしても1点。どんな形でも点は欲しい」

ホーム開幕戦、金沢の10番がチームを今季初勝利に導く。

文:村田亘(金沢担当)


明治安田生命J2リーグ 第4節
3月17日(日)14:00KO 石川西部
ツエーゲン金沢 vs FC町田ゼルビア
石川県西部緑地公園陸上競技場(ツエーゲン金沢)
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