【山口 vs 栃木】 ウォーミングアップコラム:ストライカー、工藤壮人の復活。狙うはチームでの勝利!

2019年3月23日(土)


工藤壮人(写真)が移籍後の初得点をマークした。2点差を付けられていた前節・愛媛戦の36分。工藤はハードディフェンスで相手ボールを奪うと、シュートは冷静に枠へと送り込んだ。「チームとしても0-2で厳しい状況だった。結果としては負けたが、その1点で雰囲気は変わったと思う」。
敗戦を喫したものの、今節に望みを渡すゴールとなった。

新たなる挑戦の場として、工藤は今年、霜田正浩監督が率いるJ2の若いクラブを選択。オフ明けからルーキーにも混じって順風満帆の調整を続けていた。ところが、最終仕上げのプレシーズンマッチで右手を負傷。開幕スタメンが有望視されながら、工藤はその枠を譲らざるを得なかった。
しかし、FWとしての本分たるゴールから遠ざかろうとも、柏や広島で鍛えられてきた工藤に「焦りはなかった」。不自由がある中でも果たしうるプレーに専念。泥臭く戦い、山下敬大や田中パウロ淳一のペナルティーエリア内での動きを支えた。

「ケイタの特徴とか、パウロや(高木)大輔とかの動きを理解し、彼らをうまく生かす。そうしながらも、自分もゴールが取れるところに入っていくということを見失わずにプレーする。お互いに生かしながらやっているからこそ、FWの選手たちに結果が少しずつ出てきている」

前節の愛媛戦では手に巻いていたサポーターもほとんど取れ、霜田監督が山口で植え付けるトータルフットボールを先頭に立って見せつけた。前線から奪いきってのゴールも、「攻めながら守り、守りながら攻める」(霜田監督)という路線の延長線上と言えそうだ。

ただ、工藤は表情を緩めず、「点を取れればもちろんそれに越したことはないが、個人で取った得点が多く、チームで完璧に崩しての得点がまだ少ない」と現状からは目を背けない。「チームとして目指しているサッカー、相手を完全に崩して点を取るという成功例を増やさないといけない」。語気を強め、山口らしいコンビネーションでのゴール奪取に改めて意欲を示した。

今週は3週間ぶりにホームに戻って戦う。苦戦続きの山口にとって、アウェイの地でゴールを挙げてきた工藤に寄せられる期待は大きい。

「とにかく勝つということ。それがチームにとって一番の自信になる。栃木戦のあとは琉球戦が待っている。ホームのサポーターに後押ししてもらいながら勢いを付けて、山口が上に行けるよう波に乗っていきたい」

プロビンチャを選んだストライカー、工藤壮人。思わぬアクシデントを乗り越えた今、彼を待つのは、ゴールを祝い、勝利を喜ぶ歌声に他ならない。チームがやるべきサッカーを表現し、注がれる熱視線に応える2戦連続の一撃を振り抜いてみせる。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第5節
3月24日(日)16:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs 栃木SC
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
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