【山口 vs 徳島】 ウォーミングアップコラム:浮揚の鍵を握る10番、池上丈二。結果奪取へのリスタート!

2019年4月2日(火)


山口のピッチに10番が帰ってきた。池上丈二(写真)は前節琉球戦の86分に送り出され、約半年ぶりのピッチを踏んだ。

池上は決定機の回数と質を上げるには不可欠の選手。これまでも中盤の高い位置でボールを収め、鋭いパスでゴールシーンを創出したほか、俊敏にボックス内に入り得点に関わってきた。霜田正浩監督の戦術にもフィット。しかし昨年9月、これからゴールシーンを量産しようという段階で、右足のかかと(右距骨骨軟骨)の負傷で無念の離脱となった。

それから半年。3月30日の琉球戦で、満を持して再び試合の舞台に戻ってきた。霜田監督が「彼が入ってくると、たった5分でもあれだけの存在感を出せる。確実にうちの戦力になってくれる」と信頼を寄せる10番は、短時間でも持ち前の推進力を発揮した。

「本当に嬉しかった」。試合を終えて山口に戻った池上は、「勝てなかったのは残念」としながらもピッチに戻れたことに安堵の表情を浮かべた。「流れを変えるプレーをしてほしいと言われているし、ゲーム感覚は試合に出ないとつかめないとも言われている。そういうところから感覚を戻していきたい」。

昨夏、チームから背番号10を与えられた。10番は山口が扇の要となる選手に託してきた大切な番号。重責ではあるが、池上はそのときにも10番の固定観念にとらわれることなく、気負わずプレーしたいと誓った(【山口 vs 徳島】 ウォーミングアップコラム:伝統の番号を、自分らしく。新背番号10 池上丈二が動き出す!)。初心は変わらない。モデル像を外に求めたりせず、「今まで通りの自分のプレーを出すだけ。10番だからといってプレーを変えたりはしない」と池上らしい10番像に臨む構えを改めて示した。

池上らしさの一つは連係の中に宿る。練習に合流したのもつい最近で、合わせた期間は短いが、「ジョージがどういうプレーをするかは誰よりも知っているし、僕のプレーも知ってくれている。その部分でのやりやすさが出てくる」と話す三幸秀稔がアンカーを務めているため、中盤での連係に不安はない。一方で昨季とは顔ぶれが変わっているのがFW陣だ。コンビネーションは構築の途上で、池上は「パウロさん(田中パウロ淳一)とか、個の能力がすごい選手がいるので、練習からこのタイミングだったらどのようにボールを出すかを考えている」と感触を確かめながらボールを送っている。

ただ、左ウイングに入ることが多い山下敬大からは兄のように慕われており、「ケイタが僕の復帰を一番に喜んでますね」と笑みを浮かべ、「あいつの良さが出るのはゴール前。パワーを持って入れる選手なので、クロスとかを生かして、ボールを出していきたい」とアシストを誓う。選手それぞれに合わせた最適な選択を、エラーを起こさずに実行に移すのも池上の特徴だ。

好ゲームを作りながら勝ちきれない山口にとって、ボール扱いに長けた池上の復帰は頼もしい。結果直結の決定的な仕事をするために、今節も池上は、池上らしく技術とセンスを生かして右脚を振っていく。「琉球戦のあとの次の試合が大事になる。継続していきたい」。山口の浮揚のカギを握る10番。ゲームを動かす準備は整った。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第7節
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