【千葉 vs 琉球】 ウォーミングアップコラム:初勝利の喜びをピッチで味わった佐藤寿人がJ1復帰への思いをプレーで表現する

2019年4月2日(火)


今季は18年ぶりの千葉(当時は市原)への復帰となり、活躍が期待された佐藤寿人(写真)だが、フアン エスナイデル前監督時代は戦術的な理由などもあってベンチ入りすらできなかった。だが、2分2敗で最下位に沈むなど成績不振もあり、前監督を解任してコーチから昇格する形で江尻篤彦監督が就任すると、江尻体制の初戦だったホームゲームの第5節・京都戦で今季初のベンチ入り。しかし、前半と後半に1人ずつ負傷交代があったことも影響して出場は実現せず、試合ではフクアリのピッチに立つことができなかった。

「ウォーミングアップして終わりました(苦笑)。でも、個人的には開幕したなと思います。次の試合(第6節・福岡戦は)アウェイですけど、まずしっかり勝って帰って来ること。連戦にもなりますし、江尻(篤彦)さんが監督をやってから、それだけではなくて今年はまだ勝ちがないということで、やっぱり勝つことの喜びというのをみんなで共有して、またさらに続けていけるように、その1試合にしたいなと思います。どういう形であれ、ピッチに立った時にしっかり勝ちにつながるプレーをしていかないといけないと思います」

3月28日にそう話した佐藤寿は、福岡戦でスコアが0-0の状況下の69分、足が攣った堀米勇輝に代わって出場し、千葉の一員として試合のピッチに立った。チームがゴールを奪うために必死に動き回り、時には自陣深くまで守備に戻った。そして80分、福岡のGKのセランテスが見送ってしまうほどの素晴らしい直接FKを茶島雄介が決めて先制点を奪うと、茶島とサポーターのいるスタンドに駆け寄った。その後はCKを取るなど経験豊富な選手らしく時間をうまく使うプレーも見せ、今季初勝利の喜びをピッチで味わった。千葉のJ1復帰への思いを表現し、献身的にプレーした佐藤寿を江尻監督も高く評価した。

「チームとして苦しい中で、アウェイですけど、勝点3を取って帰ってくると(3月28日に)言いましたけど、それをしっかりできたというのはよかったです。最下位という非常に恥ずかしい順位だったので、ここから自分たちで順位を上げていくしかないから、その1つ目にはなったのかなとは思います。個人的にもピッチに久しぶりに、ジェフのエンブレムを身にまとって立てた。(双子の兄の)勇人と一緒に立てなかったというのが残念ですけど(苦笑)。でも、とにかく勝てたので。ゴールの喜びを仲間と共有したり、ファン、サポーターの人たちと共有したりできました。勝利の喜びを共有するというのは、本当にサッカー選手であるという実感を感じさせてもらえるものですし、今シーズンが開幕してから、僕にはそういうのはまったくなかったので(苦笑)。昨シーズンは名古屋でちょっと苦しいシーズンを送って、勝つ時にピッチに立っているということはなかなかなかった。そういう意味では本当にサッカーしたなっていう感じはありました(笑)。でも、ここからがスタートかなと思います。数試合無駄にしたぶん、全員で取り戻していかなきゃいけないですし、とにかく信じてやるだけかなと思うんですよね」

実は、福岡戦で佐藤勇人はスタメンに名を連ねていたが、試合前のウォーミングアップで負傷してスタメンから外れてしまったのだった。ヤマザキナビスコカップや天皇杯、そして日本代表戦では兄弟が揃ってピッチに立ったことはあったが、リーグ戦ではまだない。そして、佐藤勇もまた佐藤寿が広島に在籍していた頃、「自分がこういうことをあまり言っていると広島の人に怒られると思いますけど、引退するまでにはジェフで一緒にピッチに立ちたい」と言っていた。その思いは兄弟ともに変わることなく強い。

「やっぱり一緒にピッチに立って勝利に貢献したいというのがあります。でも、そういう意味では自分がもっともっとやっていかなきゃいけないと思うので、まあ、あとは自分がゴールを奪うだけかなと思います」

個人的な目標もあるが、やはり一番に思うのはJ1復帰につながるチームの勝利だ。そして、サポーターはフクアリのピッチでプレーする佐藤寿の姿を心待ちにしている。

「僕が(ジェフに)いた時はフクアリがなかったので(笑)。そういう意味では、僕が本当にジェフの選手としてフクアリでプレーするのは初めてなので、ピッチに立てば、また違った感覚にはなるかと思います。でも、勝たないといけないので。シーズンのスタートが悪かった以上、今シーズンの最初だけが悪かったなと言えるように、やっぱり全員の力で取り戻していかなきゃいけないし、ただ、単にJ2で今年を戦うわけではない。J1に戻るという強い気持ちを全員でもう一回持たなきゃいけないですし、そのために(監督交代という)大きな決断をクラブはしたわけなので、それにしっかり応えていかなきゃいけないかなと思います。とにかく1回勝っただけにすぎないので、勝ち続けることが大事です。琉球が負けなしでフクアリに来てくれるということは、本当に素晴らしいことだと思います。自分たちはここで、今、トップにいる相手をしっかり叩いて、もう一回上に行くんだという、そういう気持ちを多くのファン、サポーターの人たちに見せていかなければいけないので、そういうような一戦にはなると思います」

千葉は琉球に勝ちきって連勝できるか。負傷者が多く苦しい状況の中での千葉の戦いぶりとともに、チームを勝利に導こうとする佐藤寿がフクアリのピッチに立つのかも注目だ。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第7節
4月3日(水)19:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs FC琉球
フクダ電子アリーナ(ジェフユナイテッド千葉)
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