【山形 vs 東京V】 ウォーミングアップコラム:南秀仁、自分のスタイルを信じて。

2019年4月6日(土)


前節・京都戦で生まれた唯一の得点は「オウンゴール」として記録に残る。しかしそこには、ゴールにたどり着くための戦略と意図が確かに存在した。

67分、井出遥也に代わってピッチに送り出されたのは、これが今シーズン初出場となる南秀仁(写真)。京都の守備網の目が粗くなったタイミングでの投入だった。南は敵陣で何度かシンプルにさばきながらチームにリズムをもたらすと、中村駿のくさびをバイタルでキャッチ。ターンして前方へドリブルし、京都のディフェンスラインを押し下げたところで右サイドへ。駆け上がっていた熊本雄太がワンタッチでニアへ送った速いクロスに、阪野豊史、大槻周平が迫力をもって飛び込んだことで、相手に当たりコースが変わったボールがゴールマウスに転がった。0から1を生み出した背景には、南の高い技術があった。

昨シーズンは阪野、小林成豪(現大分)とともに前線3人のコンビネーションが山形のストロングポイントだった。出場は29試合、相手ゴール前で狭いコースにもパスを通せる南は、紛れもない主力だった。

しかし、今シーズンは運動量や守備の強度をより重視するスタイルが志向されるなか、出場から遠ざかっていた。これまでに2度ベンチ入りを果たしたが、求められるのは得点が欲しいとき。チームが先制しリードする展開で出番は回ってこなかった。

2度目のベンチ入り直後の3月20日、いまだ公式戦のピッチに立てていない現状について本人に聞いた。

「僕がプレースタイルを変えるわけでもない。攻撃が手詰まりになったときに、僕みたいなプレースタイルの選手がいないと攻撃が何も生めない。いまは勝ててるからいいと思いますけど、点が取れなくなったときに、中でプレーできる選手が必要になると思います」

相手を崩し、揺さぶる技術に関しては、絶対的な自信を持っている。その自信を失ってしまったら、南秀仁は南秀仁ではなくなる。時間も空間も支配する唯一無二の技術をピッチ上で輝かせるため、南は牙を研ぎ続けている。

文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第8節
4月7日(日)14:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs 東京ヴェルディ
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