【栃木 vs 京都】 ウォーミングアップコラム:2年目の西谷優希、可変型栃木の象徴として絶賛進化中。

2019年4月6日(土)


今季の栃木は試合中に3バックと4バックを使い分けているが、それを可能にしているのは選手たちの柔軟な対応力だろう。
「二つのシステムを選手を変えることなく使い分けられる。それが田坂さんがチームに注入している部分だし、今の栃木の強みだと思います」
そう話すのは西谷優希(写真)だが、彼が可変型栃木の象徴としてチームに献身する姿が際立つ。最終ラインまで戻って相手に密着マークしたかと思えば、攻撃に切り替わった瞬間に駆け上がって前線の味方と細かなパス交換で局面を打開する。左サイドの前線にいる弟・西谷和希とのコンビネーションはまさに阿吽の呼吸で、他の選手たちが「お互いに信頼し合っている」と羨むほどの滑らかなパス交換は栃木SCの観戦ポイントの一つである。

昨夏加入したときはシャドーでプレーし、出場機会を掴もうともがいていた。今季のプレシーズンにはボランチで存在感を発揮しレギュラー取りを睨んだ。シーズンが始まってみるとケガ人が出ていた関係もあり、起用されたのは左ウィングバックや左サイドバックという不慣れなポジションだった。だが、それらを器用にこなしながら本来の持ち場である攻撃で力を発揮できている。柔軟な対応力の賜物だろう。

対応力といえば、J2のタフなピッチにも順応しつつある。昨夏栃木に加入するまで4年間はドイツの4部リーグなどでプレー。屈強なドイツ人たちのなかで、相手に捕まえられない立ち位置を取り、ボールの経由点となる日本人らしさで生きる道を見つけたが、昨年J2でプレーを重ねる中で「それだけでは難しい」と判断。研究熱心な弟・和希のサポートも受けながら、二人で毎日自主トレーニングに励んで肉体改造に取り組んだ。その成果があって今オフからウェイトは2.5キロ増。スピードを落とさずに身体を大きくすることに成功し、局面のバトルは避けられないJ2でも吹き飛ばされるシーンは少なくなった。

この3連戦も左サイドを上下動するハードなプレーをこなしながら、攻撃局面においては一味違ったアクセントをつけ、弟・和希らとのコンビネーションから何かを起こしそうな雰囲気を常に醸し出すあたりはタフになったと感じさせる。

試合出場を重ねる中で今節、どうしても掴みたいのはホーム初勝利。そのためのゴールだ。
「今はまだチームとして決定的なシーンは数多く作れていませんが、近い距離を作って崩そうとする意図は出せているし、その精度を突き詰めれば必ず崩せるようになるという手応えはもう掴んでいます。栃木にはゴールを奪える選手がいくらでもいるし、自分もカズ(西谷和希)もゴールに飢えている。次、期待していいと思います」
ブレイクスルーはできるか。進化する西谷優希が結果を掴むとすれば、もうそろそろである。

文:鈴木康浩(栃木担当)


明治安田生命J2リーグ 第8節
4月7日(日)14:00KO 栃木グ
栃木SC vs 京都サンガF.C.
栃木県グリーンスタジアム(栃木SC)
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