【横浜FC vs 福岡】 ウォーミングアップコラム:明治大卒ルーキーの袴田裕太郎。連戦のフル出場をものともせず、左WBの主力に定着すべく躍動する。

2019年4月6日(土)


序盤に組み込まれた3連戦。横浜FCはアウェイで金沢、愛媛と戦い、1勝1敗でホームニッパツ三ツ沢球技場に帰ってくる。この間、急速に存在感を高めているのが左WBでプレーする袴田裕太郎(写真)だ。

明治大を卒業して今季から加わったルーキーで、182cmの長身で左利き。CB、SB、WBの3つのポジションをこなすことができ、左足の正確なキックが最大の売り。複数のJ1チームの練習にも参加する中、「自分の特徴を生かせるチーム」と横浜FCを選んだ。

横浜FCの左サイドは田所諒が昨年9月に全治8カ月の大怪我を負い、永田拓也が東京Vに移籍し、手薄なポジションになっていたが、第1節と第2節でベンチ入りするも第3節以降はベンチにも入れなかった。第3節の栃木戦、負傷もあり交代した武田英二郎のポジションにユース出身1年目のボランチ安永玲央が入ったことは、「何であそこに自分がいないのか」と悔しがった。さらに続く第4節・新潟戦はカルフィン ヨン ア ピンが、第5節・岐阜戦ではまたも負傷した武田に代わって松井大輔が左WBでプレーするのをスタンドから見つめるしかなかった。

自分でも課題ははっきりしていた。横浜FCの戦術では、守から攻に切り替わった瞬間にサイドの選手が高い位置を取ることを求められている。「切り替えのスピード、頭の回転がまだ遅い」。そこを意識して日々のトレーニングに取り組んだ。そして前々節の金沢戦、スタメンは「試合前日に知らされた」。取材時は礼儀正しく口調も丁寧だが、表情や言葉の端々から察するに相当な自信家だ。「戸惑いはなかったし、自信に満ちあふれていた」というが、いざゲームに入ってみると高い位置を取れず、「安パイなプレーを選択してしまい、前へ行けなかった」。冷たい雨の中、チームも良いところなく敗戦。それでも後半はボールにかかわる回数が増え、相手CBの間に入り込んだレアンドロ ドミンゲスに合わせるロングフィードでチャンスを作ったことは、小さくない自信になった。

そして前節・愛媛戦。この試合もチームの出来としては低調で、主導権は愛媛に握られた。それでもルーキーは果敢に前に出る。20分、ヨン ア ピンからのフィードを戸島章が頭で前へ落とすと、そこに走り込んだ。勢いのままファーストタッチで前に抜け出し、倒れこみながらDFとGKの間にクロスを送る。「イメージはもっと速いクロスだった」というが、GKは飛び出せず、DFは触れず、ファーから飛び込んだ瀬沼にピタリと合った。プロの舞台で初のアシスト。「結果を残せて良かった」と顔をほころばせた。

もちろんまだまだ課題は多い。「守備で軽いところ、一発で行ってやられている場面もある。最初のポジショニングですべて決まると思うので、頭の回転をもっと上げていきたい」。タヴァレス監督が「ケガ人が出たことで彼にチャンスを与えている。プロとして順応性を見せて、良いプレーをして成長してほしい」と言うように、復帰間近の田所や武田が戻ってくればどうなるか分からない。もちろんそれは彼も自覚しており、この3連戦最後のホーム戦にかける思いは強く、「ホームでまだ1勝しかしていないし、僕もサポーターの皆さんの前でプレーするのも初めて。自分のキックでチームの勝利に貢献したい」と意気込む。長身でスタイルも良く、ややあどけなさも残る端正な顔立ち。その正確なキックとともにサポーターを魅了する活躍に期待したい。

文:芥川和久(横浜FC担当)


明治安田生命J2リーグ 第8節
4月7日(日)14:00KO ニッパツ
横浜FC vs アビスパ福岡
ニッパツ三ツ沢球技場(横浜FC)
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