【札幌 vs 湘南】 ウォーミングアップコラム:1日1日を大事に。変わらぬスタンスで今日もゴールにカギをかける。

2019年4月9日(火)



3月13日のYBCルヴァンカップ第2節、長崎戦の終了間際に相手のPKを見事にストップしたのがGK菅野孝憲(写真)。時間帯を考えれば失点をしていれば敗戦が決定的ともいえた場面でのビッグプレー。大仕事をやってのけた男は試合後、いつものように落ち着いた口調で「赤池(保幸)GKコーチがいつもいいトレーニングをしてくれているので、それに応えたかった」と発した。

この試合は評価の分かれるものだった。直近のリーグ戦から先発メンバーが11人代わり、高卒ルーキーの檀崎竜孔など若手選手もそこに名を連ねた。そのなかで攻撃に厚みをつけるための縦パスがズレてしまったり、相手に予測されてインターセプトをされてしまったりして、ボールロストが目立ったことは目立った。

ただし、攻撃的な姿勢を見せたことは間違いないし、ミスもあったけれどプレーの意図は感じ取れた。だが、その一方で相手がJ2チームの長崎という事実もあった。最終的にはスコアレスドローだったもののシュート数では7本対12本と上回られてしまった。
ポジティブな要素もあったが、カップ戦を契機にリーグ戦のメンバーを脅かさんとするメンバーのパフォーマンスとしてはモノ足りないのかもしれない。前述したように、いろんな見方ができる一戦だった。ホームゲームなのだから、絶対的に勝たなければいけないという声にも理があるだろう。

そうしたなかでひとつのベクトルを示したのが菅野の言葉だったように思う。
「とにかく、明日からもまた1日1日を大事にやっていく。それしかない」

2003年に横浜FCでプロ入りを果たしてから2017年まで、菅野はすべてのシーズンで必ず30試合前後のリーグ戦に出場をしていた。それが昨シーズンは0に。数字だけを見れば、状況は大きく変わっている。だが、本人の心は何も変わらない。「自分が控えGKだと思ったことはない」と発し、常に万全の準備を行って他のGK達と日々、切磋琢磨をしている。これまでのキャリアと変わらず1日1日を大事に過ごし続けている。
昨季の札幌は若手選手の台頭などもありクラブ史上最高の4位へと躍進を果たした。だが、その裏ではこの菅野のように常に万全の準備でプロフェッショナルの姿を示し続けていた選手がいるのだ。この選手の存在の大きさは、数字などでは表すことは不可能だろう。

昨季リーグ戦全試合に出場した韓国代表GKク ソンユンとはまったく異なるタイプのGKだ。鍛え抜かれた技術と、徹底した予測でチームに安定感をもたらすのが菅野であり、幼い頃からJクラブのアカデミーで磨き上げてきた足下の技術でも違いを見せることができる。

「リーグ戦でもルヴァンカップでも、どちらでもいける準備をしている」と常に発する菅野。こうした選手の存在がチームの成長速度を高めてくれる。そう確信させてくれる背番号1だ。

文:斉藤宏則(札幌担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第3節
4月10日(水)19:00KO 札幌ド
北海道コンサドーレ札幌 vs 湘南ベルマーレ
札幌ドーム(北海道コンサドーレ札幌)
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