【鳥取 vs 藤枝】 ウォーミングアップコラム:「とにかく試合に勝ちたい」覚醒を予感させる鳥取のスピードスター・林誠道

2019年4月13日(土)


八戸とアウェイで対戦した前節、鳥取の先制点は開始わずか2分で生まれた。MF星野有亮が右からセンタリングを送ると、FW林誠道(写真)がニアサイドに猛然とダッシュ。相手GKとDFのわずかな隙間に入り込み、ヘッドでたたきつけてネットを揺らした。

「センタリングが来るイメージがありました。ニアサイドで相手の前に入り、ヘッドで合わせる形は練習でもやっていたので、うまくできた」

そう振り返る林にとって、これが2試合連続ゴール。1シーズン2得点以上は、これが初めてのことになる。

大阪産大附高から2015年に鳥取に加入。開幕戦に交代出場してJデビューを果たすと、持ち前のスピードを生かして積極的にドリブルで仕掛け、チームに勢いをもたらした。初先発した6節にはJ初ゴールを決め、1-0の勝利に貢献。プロ生活のスタートは順調で、同年はリーグ戦27試合に出場した。

しかし翌年以降は徐々に出場機会が減り、16年はリーグ戦17試合、17年は19試合、18年は14試合で、得点からも遠ざかった。この間、当時の監督にサイドバックで起用されたり、ボランチを試された時期も。本人は「いろいろな思い、悔しさもあった」と振り返る。

今季も開幕はベンチ外。2節からの2試合連続の途中出場を経て4節、2トップの一角として先発の機会が訪れた。「ラストチャンスだと思っていた」。強い決意をプレーで示し、23分に味方のシュートのこぼれ球をヘッドで押し込んで先制点。あの初ゴール以来、実に4年ぶりの得点だった。さらに4月4日の23歳の誕生日を挟んで、2試合連続ゴール。いずれもチームは引き分けに終わったが、チャンスを生かして結果を残した。

サイドバックでのプレーも、「あの経験があったから、よかったと思えればいいと感じている」という。「サイドバックをやっていたとき、相手のFWがサイドに流れてパスを受けると嫌なのが分かった」という経験をFWで生かし、再三にわたってサイドに流れてパスを受けて、攻撃を活性化している。

それでも前節の出来を「あと2回くらいチャンスがあった。決めていればチームは勝てた」と悔やみ、「いまの調子をどれだけ続けられるかが、これからの人生にかかわってくる。良いところは続けて、課題は改善して、次に向けて準備したい」と意気込む。その先に目指すのはもちろん、開幕戦の勝利以降は2分け2敗と失速しているチームの勝利への貢献だ。

「とにかく試合に勝ちたいです。自分がゴールを決めることも大事だけど、もっと大事なのはチームが勝つこと」

自らのゴールと、チームの勝利の両立へ。覚醒を予感させる鳥取のスピードスターが、とりスタのピッチを駆け抜ける。

文:石倉利英(鳥取担当)


明治安田生命J3リーグ 第6節
4月14日(日)13:00KO とりスタ
ガイナーレ鳥取 vs 藤枝MYFC
Axisバードスタジアム(ガイナーレ鳥取)
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