【山口 vs 鹿児島】 ウォーミングアップコラム:良き流れを山口へ。献身的に、積極的に、ドストンが勝利を招く!

2019年4月13日(土)


DFドストン(写真)が持てる力を発揮しつつある。ウズベキスタン代表に選ばれていた関係でイレギュラーな出場が続いていたほか、コンディションにも不安はあったが、ようやく落ち着いてプレーに専念。中央アジア・ウズベキスタンからやってきた若武者は「チームを勝たせたい」と巻き返しを誓う。

「最後の瞬間にミスが起きてゴールは決められたが、いいプレーは見せられたと思う」。ドストンは前節の長崎戦をそう振り返り、「自分としては良くできた試合だった」と手応えを口にする。プレーに自信が芽生え、今週の練習でも積極性を前面に出してボールや人にチャレンジ。体躯を活かしハイボールも確実に跳ね返していた。

「最初は難しいところはあった」。言葉の壁やサッカーの違いなどから、合流直後は山口のスタイルに戸惑ったという。連係ミスからの失点も相次ぎ、結果からは見放されてしまった。しかし、霜田正浩監督の求める水準に向けて、純粋にサッカーに打ち込んだ。「監督の考えているやり方、戦術は素晴らしいものだと思う。どんなにすごい選手でも、すぐに理解するのは難しいと思うが、僕も少しずつ学んできて、今では80パーセント、90パーセントは理解できていると思う」。時間は掛かったものの、守備と攻撃を切り離さない霜田戦術への理解度は高まってきた。

友達のいない遠い異国の地で、くじけることなくひたむきに努力を続けるドストン。日本の組織されたサッカーに魅力を感じての移籍決断だったが、それは裏切られることがなかったばかりか、「チームで働いているスタッフも選手も本当に一生懸命にやっている。それには驚いているし、尊敬している」とさらなる新鮮な驚きももたらした。戦術の手前にあるスピリットが、ドストンを奮い立たせる。

センターバックは組み合わせが変動しているが、ドストンは相方が誰であってもやるべきプレーに集中したいと語気を強める。「私たちは一つのチームなので、ただ求めるのは一つの勝利だけ」。そう強い口調で話したほか、セットプレーではターゲットの一人になることから、「自分でもゴールを決めることができれば道は開かれると思う。それは狙っていきたい」とも話す。

チームの一生懸命さに触れるたびに結果が出ない悔しさは募るが、ドストンは独特な表現を織り交ぜながら、改めて勝利に向けて強い意欲を示した。

「山口はJリーグでも一番いいチームだと思う。今はどこかのチームには良いことが起きていなくて、どこかのチームには良いことが起きている。たまたま僕たちには良いことが起きていないだけ。自分たちに足りないのは一つの勝利。勝利があれば、僕たちにはこれから良いことが起きてくれる」

いわば裏天王山となる鹿児島戦。どちらもまだ「良いこと」を呼び込めないでいるが、この試合をきっかけに上昇気流に乗っていきたい。「勝利できることを14日に証明したい」。献身的に支えてくれるスタッフや応援の続くサポーターに報いるため、今度こその勝利を目指して、ピッチで躍動してみせる。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第9節
4月14日(日)16:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs 鹿児島ユナイテッドFC
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
みんなの総合評価 (4.1)
臨場感 (3.5)
アクセス (3.5)
イベント充実 (4.0)
グルメ (3.8)
アウェイお楽しみ (4.0)

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