【清水 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:静岡ダービーで見せた鄭大世の熱い涙。その想いをホーム初勝利につなげられるか。

2019年4月19日(金)


前節の静岡ダービー(磐田戦)でリーグ戦の今季初勝利を挙げたことは、なかなか勝ちきれなかった清水にとって本当に大きなことだった。これまでも試合内容はけっして悪くなかっただけに、これで流れを変えられると確信したサポーターも多かった。ただでさえ絶対に勝ちたい平成最後の静岡ダービーだったからこそ、その喜びはなおさらだったし、試合後に見せた鄭大世や立田悠悟の涙は、サポーターの胸をさらに熱くさせた。

とくに気迫に満ちた先制ゴールを決めた鄭大世(写真)は、この試合で自分自身としても「一皮むけられた」と実感し、Twitterでも熱い文章を投稿した。試合後のミックスゾーンでも、次のように語っている。

「去年は自分の思うようにならなくて本当に苦しかったので、自分の中でいろいろ試行錯誤して、今年は1日1日を楽しむことをつねに心がけて……でも(試合に出られなくて)やっぱり苦しくてという中で、今日は自分が点を決めて静岡ダービーに勝てて、そのうれしさと去年の苦しみを考えたら涙が止まりませんでした。今考えると(出られない時期は)やっぱり自分が足りてなかったんだなと思います。悪いときから抜け出したときって、絶対にそう思うんですよね。監督のせいでもないし、周りのせいでもないし、結局問題は自分なんだなと。今をあまり点を取れてないけど試合で使われるというのはそういうことだと思うし、やっぱり努力を続けていかないといけないですね」(鄭)

大胆な発言でときどき周囲をザワつかせることもある鄭大世だが、それは彼の正直さや純粋さの表われでもある。35歳になって2人の子供を育てている今も、とにかく熱くて、まっすぐで、自分の信じた道をすごい馬力で突き進んでいく。そんな人柄だからこそ、サポーターからも本当に愛されている。
 
そのうえで今は、真摯に自分自身と向き合い、自分に足りないことも素直に認め、一皮むけた新たな自分を獲得しようとしている。サッカー選手にかぎらず、ある程度年齢や実績を積んできた人は、プライドが邪魔をして柔軟に自分と向き合うことができないケースも多々あるが、鄭にはそれが当てはまらない。
 
昨年の鄭と同様になかなか出番に恵まれていない31歳の楠神順平も、「テセさんのようなベテランがいるチームは強いと思います。自分もその背中を見ているので、腐っていても何も生まれないと思うし、人間力というものを養っていきたいです」と語る。

今の時代は自分の感情をむき出しにすることや、熱さを全面に出すことを好まない若者も多いが、鄭ほどのスター選手が先頭に立ってそうした姿を見せてくれているのだから、若い選手も何かを感じているはずだ。今の清水では、立田悠悟や松原后が熱いハートを見せ続けているのが頼もしいし、北川航也や金子翔太も闘志をむき出しにする姿勢が年々強くなっている。
 
ダービーでの1勝で一息つくことなく、そうした“想い”の強さを今節のC大阪戦でも出し続けることができるかどうか。少なくとも鄭は、先発で出ようが交代出場に回ろうが間違いなくやってくれるだろう。それに引っぱられてチーム全体としても熱いオーラを出し続けられるかどうかが、試合の結果をも大きく左右するはずだ。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第8節
4月20日(土)15:00KO アイスタ
清水エスパルス vs セレッソ大阪
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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