【栃木 vs 甲府】 ウォーミングアップコラム:苦しむチームをもがき牽引する新主将、藤原広太朗の決意。

2019年5月11日(土)


前節、アウェイで迎えた古巣の徳島戦は後半アディショナルタイムに失点を喫して惜敗。栃木の新主将、藤原広太朗(写真)は悔しさを露わにピッチにうなだれた。試合直後、藤原は必死に現実を受け入れて前を向こうとしていた。
「今日のゲームは最低限、勝点1は取れたと思うし、みんなもそう感じているので、その悔しさを次に繋げないといけないと思います。チームのバランスや、やろうとしていることはだいぶできている。ただ、求めていることはもう少し上にあるし、それは監督もそうだと思います」

徳島に敗れたことによりチームは最下位に転落。12試合を消化してまだ2勝と苦しい戦いが続く。今週、改めてチームの現状に耳を傾けると藤原が素直な思いを吐露した。
「この12試合はあまりにも自分たちの不甲斐ない試合が多すぎると思います。立ち上がりの失点もそうだし、試合の終わり際の失点もそうです。それは闘っている選手たちがもっと集中して気を付けないといけないこと。そしてチームが苦しい時間帯にいかに自分がチームを引っ張れるかが試されていると思っています」
もうちょっと選手たちが頑張らないとスタッフたちが報われない――主将の責任としてチームを牽引しきれていないやるせなさもある。

シーズン序盤からケガ人が続発するなど苦しい台所事情の中で、ピッチに立つ選手たちが毎試合入れ替わり、連携の精度を上げるにも上げられない難しさはある。藤原はその中で主将として粘り強くチームを前進させようとしている。
「ケガ人が出たり、戻ってきたり、そういう状況にありますから、今は我慢の時期だと思うし、逆にこの時期にどれだけ勝点を獲れるか、いかに勝点を落とさずに前に進めるか、だと思っています。この12試合は勝点を落としている試合が多いし、みんなそれぞれに色々な後悔があると思う。同じようなミスをしないことも含めて、その辺りは選手ひとり一人がもっと自覚してやらないといけないと感じています」

ただ、光明はある。藤原はこのチームにまとまりの良さを感じている。そこだけはぶれることなく手元にあると自信を持って言える。
「シーズン当初からミーティングも多い方だと思うし、コミュニケーションは取れているほうだと思います。始まったときからコミュニケーションが足りなくてチームが崩れることはないだろうと感じていたし、実際にそのとおりになっています。選手たちは今でもみんなが当事者意識をもってやれていると思うので、苦しい事情がある中でも、もう少し良くなるかなと感じているんです」

前節の徳島戦は先制したもののシーソーゲームの末に最後に力尽きた。しかし終盤に逆転された直後、チーム全体でアグレッシブさを押し出し、一時は同点に追いつく粘り強さを見せることはできた。窮地に立ったとき、選手たちが一丸となれるまとまりの良さは、ある。
「誰かのせいにするのではなく、まずは自分たちが走るとか、やるべきことをやることです。徳島戦はみんなが戦っていたと思うし、長崎戦のように不甲斐ない試合ではなかったと思います。ああいう試合を続けていけばホームでも勝てると僕は思っています。今月の相手は上位陣が続きますが、一つでも勝てればという思いはあります。切り替えてやるだけです」
まさに生みの苦しみ。栃木の新主将の晴れやかな笑顔は今節こそ見られるか。

文:鈴木康浩(栃木担当)


明治安田生命J2リーグ 第13節
5月12日(日)16:00KO 栃木グ
栃木SC vs ヴァンフォーレ甲府
栃木県グリーンスタジアム(栃木SC)
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