【柏 vs 大宮】 ウォーミングアップコラム:小林祐介、若手から中心選手への変貌

2019年5月25日(土)


4月24日のYBCルヴァンカップのFC東京戦、選手入場の際に列の先頭に立っていたのは、キャプテンマークを巻いた小林祐介(写真)だった。彼のサッカー人生で初のキャプテンだった。

中学時代から柏のアカデミーで育った小林。ただ、慣れ親しんだ環境に自らの甘えを感じたことで昨年は移籍を志願した。移籍先の湘南ではケガの影響もあって出場機会には恵まれなかったが、柏とは違う哲学のサッカーに触れ、多大なる刺激を受けた。ポゼッションを志向する柏アカデミーで育ち、トップチーム昇格後も吉田達磨監督、下平隆宏監督の下で、アカデミー路線のポゼッションを標榜していたが、ボールを大事にする意識が強くなることで、横パス、バックパスが増えてしまい、攻撃が遅くなる傾向があった。そこで小林が触れた“縦の美学”を貫く湘南スタイルは、小林に「優先順位はゴール」という、サッカーの本質を思い起こさせてくれた。
前節の水戸戦で見せた、鋭い出足によるインターセプトと、その勢いのままゴール前へ侵入していった一連のプレーは、湘南で培ったプレーが表現された場面でもあった。

変化したのはプレースタイルだけではない。小林が「移籍して一番変わったのは意識の部分」と話すように、1年の期限付き移籍を経て、柏に戻ってきたときには「自分がチームを引っ張っていかなくてはいけない」という自覚が芽生えていた。
実際に、現チームの柏アカデミー出身選手の中では、小林より年上の選手は大谷秀和と桐畑和繁の2人だけしかいない。中村航輔は同期、レギュラーを張る古賀太陽と上島拓巳は後輩にあたる。ほんの2、3年前までは、中村や海外へ移籍した中山雄太とともに“ヤングレイソル”の一員として名を連ねる存在だったが、もはや若手ではなく、年齢的にも中堅と呼べる存在になった。したがって、ルヴァンカップでチームを束ねるべくキャプテンマークを託されたのは、必然だったのかもしれない。

今年はキャンプでの負傷で出遅れ、開幕当初はサブスタートが続いていた。そんな時でも、「祐介はギラギラしている。隙があればレギュラーに食い込んでやるという意識を感じる」(栗澤僚一コーチ)と常に練習からアピールを続けた甲斐もあり、直近のリーグ戦2試合はスタメンフル出場を果たしている。

現在、柏は深刻な得点力不足に陥り、それが原因で思いのほか順位が上がっていかない。そこでも「点が取れないのはFWだけの責任ではなくてチーム全体の問題。自分も点を取れるボランチにならなければいけない」と得点力向上への意欲を見せる。

若手から中心選手へ。殻を破る時が来た。

文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J2リーグ 第15節
5月26日(日)15:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 大宮アルディージャ
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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