【湘南 vs 横浜FM】 ウォーミングアップコラム:動じぬ佇まいと非凡な決定力――指宿洋史
2019年5月30日(木)

アウェイに臨んだ前節の神戸戦、湘南は1-4で敗れた。攻撃的なディフェンスからリズムを掴むと、素早く縦に展開し、好機も演出した。だがスコアレスで折り返した後半開始まもなく先制を許し、その後も失点を重ねて、公式戦3試合ぶりの黒星を喫したのだった。
「失点してから崩れてしまったと感じる」指宿洋史(写真)は率直に振り返る。
「1点取られて立て直せなかった。でもそれがいまの僕らの実力なんだと思います。なかで声をかけあったりといったことを今後しっかりやっていけたらと思う」
動じる様子はない。なぜなら拠りどころがあるからだろう。
「継続するだけだと思います。新しいことをやるわけではなく、いままでやってきていることを積み重ね、自分たちのよさを継続していけば、おのずと結果は出てくると思う」
球際や切り替え、予測と加速、相手の先手を奪う動き出し、最後の一歩を寄せ切ること。日々培う土台の追求が勝利の確率を高めていく。
今節は横浜FMを迎える。2試合続けて4得点を挙げ、目下5位と波に乗る神奈川のライバルに対し、かたや湘南は山﨑凌吾と山根視来を出場停止で欠くなどメンバーが限られる。
それでも、「いつもどおりですよ」指宿は諭すように口にする。
「というのも、そのためにみんな毎日しっかり練習して準備しているわけですから。たまたま試合に出てないだけで、出たらやれるだけのことをみんなしっかり積み重ねてきている。だから出られない選手がいてもなにも変わらないと僕は思っています」
自身はくだんの神戸戦で今季リーグ戦初ゴールをマークした。「勝点3を取ることがいちばんの目的なので、勝ちに繋がるゴールを決めないと意味ない」と自身については素っ気ないが、非凡な決定力は色褪せない。勝利のために、戦う準備はできている。
文:隈元大吾(湘南担当)
明治安田生命J1リーグ 第14節
5月31日(金)19:00KO BMWス
湘南ベルマーレ vs 横浜F・マリノス
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