【鳥栖 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:攻撃を支える守備の達人。小林祐三しかできない職人技を今節も期待。

2019年5月31日(金)


2016年の暮れに大きなニュースが飛び込んできた。横浜FMを退団したDF小林祐三(写真)の加入決定のニュースだった。当時は『守備のスペシャリスト』として活躍していたので、契約満了の退団ニュースに驚いたし、鳥栖加入のニュースに、二度驚いたことを記憶している。

DFとして、決して恵まれた体格ではないが、その存在は一試合を終えると必ずその大きさを感じるものだった。

入団会見の席で加入選手一同を見たときに、小林祐三の姿をはじめは見つけることができなかった。それまでのイメージと会見時のイメージがまったく一致しなかったからである。

自身でも『ちょっと頭を見て誰か一瞬わからないといのがここ数日連続で続いていて、僕も朝起きると染めたのを忘れていてすごくビクっとなる(笑)』とコメントしてくれたのが懐かしい。続けて、『ちょっと目が慣れるまでお互い時間がかかるかもしれないが、これが今季の鳥栖でプレーする覚悟や決意と受け取ってもらえたら。賛否両論あるかもしれませんが、どしどしその辺をぶつけて頂いたらと思います』と語ってくれたことで、鳥栖の守備に安定感が増すことに確信が持てた。それだけ、彼の存在は大きいのである。

金明輝(キムミョンヒ)監督が就任してから、右サイドDFとしてその存在感を示し続けている。鳥栖の左サイドは、三丸拡やイサック クエンカと攻撃的な選手が主戦場としているが、ややもすると攻撃的になりすぎてバランスを崩すこともあり得る。そこを右サイドでバランスを取るだけでなく、前線からのハードプレスの後方でキッチリとスペースを埋めカウンターに備える守備を見せている。

決して目立ちはしないが、これまでの鳥栖の弱点でもあったボールを奪われてのカウンター攻撃を消している。記録に現れない功績と言える。サッカー通に言わせると『職人技』となるのだろう。

そういえば、入団会見時に『このクラブの堅守速攻というエッセンスをくみ取るのと、自分が培ってきたものを逆に落とし込んで色んないいものが作れたらいいなと思う』と言っていた。

今も、その言葉を実践しているのである。

勝利の陰にある小林祐三の技を、今節もスタジアムで目で追いたい。

文:サカクラゲン(鳥栖担当)


明治安田生命J1リーグ 第14節
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