【横浜FC vs 琉球】 ウォーミングアップコラム:横浜FC新監督に就任から3戦目。初のホームで下平隆宏監督が見せるポゼッション・サッカーに注目!

2019年6月1日(土)


5月14日に解任されたタヴァレス前監督の後を引き継いだ横浜FCの下平隆宏(写真)監督。前々節の鹿児島、前節の甲府とアウェイ連戦を経て、今節の琉球戦が初のホームでの指揮となる。

現役時代は柏レイソル、FC東京でボランチとして活躍。2004年に現役を退き、2010年から6年間、柏U-18の監督を務めた。2016年3月にミルトン メンデス元監督の後任として柏トップチームの監督に就任。チームを立て直し、翌年にはJ1で4位となりACL出場権を獲得。しかし2018年、成績不振により解任され、今季から横浜FCのヘッドコーチに就任していた。

U-18監督時代から、ボールを保持して主導権を握るポゼッション・サッカーをチームに落とし込む手腕に定評があった。横浜FCユース出身の山本凌太郎は、下平監督率いる柏U-18と対戦したときのことをよく憶えている。「ボールをめちゃくちゃ回された。僕と(齋藤)功佑くんが2トップで、僕らが勝ったんですけど、ほとんどボール触ってないです(笑)」。その経験があるだけに、「今度は僕らがそっち側(ボールを回す側)に立てると思ったら楽しみです」と山本は笑顔で語った。

初采配となった鹿児島戦から、チームの変化は明らかだった。[4-4-2]のブロックを組んでの守備は、タヴァレス前監督時代とは組織的な連動性の部分で違いは顕著だった。そして目を引いたのは攻撃でのポジショニング。ボールを奪うと中里崇宏がボランチの位置から前線に上がり、[4-1-5]の形を取る。かつてミハイロ ペトロヴィッチ監督が広島や浦和で作り上げた形に似ており、3年前まで広島でプレーしていた川﨑裕大は「懐かしい。個人的にはやりやすいです」と歓迎している。

もちろん似ているのは攻撃の最初の立ち位置だけで、「そこから先は違う」と松浦拓弥。鹿児島戦では左サイドバックの裏を、早いタイミングで中山克広や草野侑己で突き続けた。甲府戦では相手のダブルボランチの脇のスペースに起点を作って攻める狙いをチームで統一し、また松浦を中心にボールを左で回し、フリーになった右へサイドチェンジして中山が勝負する狙いも見て取れた。そうしたチームとして目指すやり方を意思統一するために、ほぼ毎回のように練習前にミーティングが行われる。「何をやるべきか指針ができて、それに向かってトレーニングできてるので、チームとして前に進んでいる感じがある」と松浦。ミーティングでの映像にはマンチェスター・シティなど海外サッカーのものも使われるという。

今節ホームに迎える琉球も、J3時代は金鍾成前監督、そして今は樋口靖洋監督がポゼッション・サッカーを磨き上げ、「ボールを持つのが本当にうまいチーム。完成されているというか、みんなが共通理解の元プレーしているのが分かる」と下平監督もリスペクトしている。ここまでは守備に重点を置いていたが、今週の練習では「初めてビルドアップの部分に手をつけた」という。「真っ向勝負ですね。ボールポゼッション真っ向勝負」。そう力強く語ったが、ちょっと力が入りすぎたと思ったのか、「まあ、ちゃんと表現できるかは別として、トライはしてるところを見せられると思う」と目尻を下げた。もちろんプロである以上は結果が求められるが、目指すところ、理想としているところのレベルが高いだけに、試合においてチームが何を表現しようとしているか、そこを楽しみに注目したい。

文:芥川和久(横浜FC担当)


明治安田生命J2リーグ 第16節
6月2日(日)14:00KO ニッパツ
横浜FC vs FC琉球
ニッパツ三ツ沢球技場(横浜FC)
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