【清水 vs 横浜FM】 ウォーミングアップコラム:新システムのキーマン・北川航也。トップ下という新境地でのやりがいとは

2019年6月14日(金)



5月中旬に指揮官が篠田善之監督に交代してから公式戦4戦負けなし(2勝2分)の清水エスパルス。現時点ではまだ最下位を脱することができていないこともあり、V字回復とは言えないが、試合内容やチームの雰囲気には確実に向上の兆しが見えている。
選手たちが前向きに自分たちで「やってやろう!」とピッチに臨んでいる空気は十分に伝わってくるし、練習内容もよりハードになり、タフに戦えるチームになってきているのは非常にポジティブな変化と言える。

そしてもうひとつ、篠田体制になって少し変わったのがフォーメーションだ。4−4−2から4−2−3−1になり、2トップの一角だった北川航也(写真)が1列下がってトップ下に入っただけだが、それがチームにも北川自身にも大きな効果を生んでいる。篠田監督は、北川に望むプレーについて次のように語る。
「攻撃では、ひとつ下の位置から背後に飛び出してほしいのと、ドウグラスとの距離を詰めてほしいというところがひとつあります。守備では、チームの戦術を理解して、周囲と連動しながら動かなければいけないし、相手に応じた対応という意味でも非常に大きなポイントになるポジションです」(篠田監督)

北川自身も今まで以上にチームのためにハードワークしなければならない役割であることをよく理解している。
「4−2−3−1になって中盤に厚みができると思うので、トップとの関係だけでなく、ボランチやサイドハーフとの関係性も大事になってくると思うし、たくさんボールに関わり続けなければいけないと思っています。そのうえで背後へのランニングとか守備へのスイッチャーとしての動きも大事になるので、役割は今までより増えているとは思います。でも、自分の特徴を出しやすいという意味でも、自分の幅を広げるという意味でも、すごくやりがいはあります」(北川)

スピード、技術、強さ、決定力、突破力などFWとして求められる多くの要素を高いレベルで備えている北川。だからこそ、その能力をフル活用するという意味でも今のポジションは彼に適している。篠田監督も「チームのためではあるけど(北川)航也のためでもあると思っています」と言う。
実際、前々節の仙台戦ではその起用法がはまり、チャンスメイクに数多く絡みながら彼自身も何度も決定機を迎えてシュートを6本放っている。このシステムがうまく機能すれば、2トップのとき以上に北川自身の得点チャンスも増えることが証明されたゲームでもあった。チャンスを決めきるという面では物足りず、彼の得点はPKの1点に留まったが、篠田監督は「そこにいるということが大事。コンディションも良いし、結果が出てくればさらに良くなっていくと思います」と大きな信頼を寄せている。

また守備に関しても、前述の通りキーマンになっている。篠田監督のサッカーでは、前から積極的にプレッシャーをかけていくのは共通だが、相手に応じて守備の狙いどころを細かく変えている。その中でトップ下は相手に応じてもっとも役割が変わってくるポジションのひとつだからだ。
「相手のシステムや組み立て方によって、自分がセンターバックに行くのか、ボランチを見るのかという違いも出てきます。今回の横浜FMだったらセンターバックが持ち運んでくるし、中盤から受けに来る選手もいるので、周りと声をかけ合いながら、90分間話し合いながらやる必要があると思います」(北川)
戦術の理解力が高く、頭を使ってプレーできるのも北川の特徴のひとつ。だから、北川の守備時の動きを見れば、清水の狙いがある程度見えてくるという楽しみもある。

非常に役割が多く、頭脳もコミュニケーションも重要で、もちろん運動量も欠かせない。北川だからこそ全うできるトップ下のポジションで、今後彼がどんな成長を見せていくのか、ストライカーとしての爆発力を発揮していくのか。新生エスパルスを見守るうえで、そこも大いに楽しみとなってくることは間違いない。
対横浜FMという意味でも、攻守ともにカギを握る存在となるはずだ。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第15節
6月15日(土)18:00KO アイスタ
清水エスパルス vs 横浜F・マリノス
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