【北九州 vs 福島】 ウォーミングアップコラム:J初ゴールの町野修斗。右足で鳴らした、二ケタゴールへの号砲

2019年6月15日(土)


今年は6試合の先発を含む10試合に出場してきた。放ってきたシュートは18本。なかなか枠を捉えきれなかったが、背番号と同じ18本目がゴール左隅に吸い込まれた。1点のリードで迎えた前節・YS横浜戦の最終盤。町野修斗(写真)は自陣からのフィードを相手陣の左サイドで受け、そのままペナルティーエリア近くまで切り込んで右足を振った。

時間帯がゆえに「キープしろという声もあったみたいですが…」と話すが、ゴールをロックオンしたときのストライカーの本性が上回った。「気づいたらゴールを取りに行っていた。ディフェンスの1枚がけっこうなスピードで取りに来ていたので、カットインできるなと思って、そこからは股抜きで」。今季18本目のシュートは待望のJ初ゴール。すぐにできあがった輪の中で、背番号の18が一際大きく輝いた。

三重県出身で、履正社高を経て横浜F・マリノスでプロ生活をスタート。昨季は出場機会に恵まれず、「J3でどれだけ通用するかというのと、試合経験を積むことが大切なのかなという思いがあった。環境もいいあのスタジアムでやってみたいなと思った」と新天地・北九州への期限付き移籍を決断した。「あのスタジアム」とはもちろん、黄色く染まるミクニワールドスタジアム北九州。ニッパツと同じ球技専用スタジアムで、「最高です。結果が出てきているので、足を運んでくれる人も増えてきている。めちゃくちゃモチベーションが上がります」と力が沸き起こる。

声援の後押しを受け、試合に出るたびに複数本のシュートを狙ってきた。ただゴールが遠く悔しさをにじませる試合も続いた。「チャンスはチームとしても個人としても確実に増えてきている。あとは自分次第というところまで来ているが、やはりチャンスがある中で決定率がまだ高くない。武器がシュートと言っているので、相手ディフェンスに『打たせたら終わり』と思わせるぐらいに怖い選手になりたい」。成長のカギを握るのはやはり練習量で、全体練習が終わったあともFW陣とともにシュート練習に励み、精度アップに注力。「先週の練習ではけっこう手応えがあった。それが結果につながったと思う。プレッシャーと責任はあったが、やっと決めることができて本当に嬉しい」。一生懸命の練習が裏切らないということも、自ら証明した。

初ゴールを決め、肩の荷は少しだけ下りた。ただ、町野の視線はあくまでも前を向く。「でも、まだ…」。そう切り出して、ストライカーは言葉を続ける。「まだ勢いに乗りたいという段階。連続でゴールを狙っていきたい。今年の目標はチームで一番、点を取ることだし、二ケタを取りたい。今チームはいい順位に来ているので、この上位争いをキープして自動昇格する。本当にそれが現実に狙っているところなので、しっかり昇格したい」。

前節のゴールで、二ケタ得点を目指す自らの挑戦に号砲を鳴らした。図らずもそれは、チームを昇格へと導く戦いのスタートになったと言えよう。今節はホーム戦。瞳を輝かせる町野に「次はミクスタで決めたいね」と聞くと、彼は大きくうなずいた。「もちろん。2点くらいは行きたいです」。笑顔がきらりと光る19歳、チャレンジの旅が始まっている。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第12節
6月16日(日)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs 福島ユナイテッドFC
ミクニワールドスタジアム北九州(ギラヴァンツ北九州)
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