【名古屋 vs 仙台】 ウォーミングアップコラム:持ち味はエリア外のシュートと断言するマテウス。その左足のパワーは規格外だ。

2019年6月18日(火)


リーグ戦に中3日、中2日と挟まれた中でのプレーオフステージ第1戦は、チームの総力が問われる戦いにもなってくる。そこで名古屋が持つ大きなアドバンテージが6名もの外国籍選手であることは間違いない。15日のリーグ第15節大分戦ではジョーが靭帯断裂の重傷から驚きの回復を見せて復帰し、ガブリエル シャビエル、ジョアン シミッチ、ランゲラックらとともに出場。そこから4日後にまだマテウス(写真)という大砲を温存しておけるのだから恐ろしい選手層である。「次の試合に向けた準備を進めている。コンディションは100%だし、いつでも試合に出られる」と語る背番号11のアタッカーは、2週間前のリーグでの対戦でも仙台に一矢報いた男である。

ユアスタ仙台で見せた強力なミドルシュートだけでなく、今季のマテウスはいわゆる“スーパー”という枕詞がつく強烈なゴールをすでに3度決めている。ホーム浦和戦ではジョーの落としを無回転気味に叩き込み、アウェイ川崎F戦でもジョーの落としを今度は空中で叩いてドライブシュートに仕立ててみせた。仙台では左足のアウトサイド気味に振り抜き、えぐい弾道を描いてシュミット ダニエルの牙城を破っている。名古屋での日々のトレーニングではスタッフも選手も度肝を抜かれるシュートを連発しており、風間八宏監督も「アイツの筋力と蹴り方があってこそ。筋力がないとあの蹴り方はできない」と太鼓判を押すさながら必殺技だ。

「この前の仙台戦では得点を決めていますし、それは自信にもなっています。良いシュートが決められているのは予想外というわけではないですし、大宮の頃からああいうシュートを決めてきましたから、特別なものではないですね。まあ、あれが普通というわけでもないんですが(笑)。たしかに打ってから『おお、こんな風に入ったか』と自分で驚くことはあります」

そしてマテウスは言うのだ。「自分の持ち味はペナルティエリア外からのシュートなので、どんどん決めていきたい」と。これはなかなかあるようでない、ものすごい宣言だと思う。得意なのは、とか、これも武器、とかはあっても、エリア外のシュートを“持ち味”と言えるというのはかなりの自信がそこには感じられるからだ。そして事実としてミドルシュートで既に3得点を挙げているのだから本物である。

そしてそれは、名古屋にとっては頼もしい武器を手にしたことを意味する。中央突破を始め、ペナルティエリアの攻略というのが彼らのコンセプトにある以上、対戦相手はそこへの警戒心と守備網を分厚く待ち構えているのがもっぱら。その外側からゴールを奪えるマテウスの存在は、かなり厄介な飛び道具と言えるだろう。チームが採るパスサッカーの中にはまだ完全に馴染めていないところもある選手だが、その一発の魅力はだからこそ大きくもなる。仙台戦ですでにゴールを決めているということでは、リーグで敗戦した名古屋の中では唯一良いイメージを持って戦える選手とも言える。ドリブルとスピードも彼の武器だが、ミドルも負けないくらいにマテウスの代名詞であることは観戦ポイントの一つとして推しておきたい。

ちなみにそんな豪快な彼の悩みはといえば、「もっと簡単なゴールも決めたいんですが、何か難しいんですよね…(笑)」とのこと。日本語もかなり話せる“マテちゃん”がその型も手にすれば鬼に金棒だが、やっぱり期待したいのは豪快なプレーで得点に絡むことである。仙台とのホーム&アウェイのプレーオフステージ第1戦は、マテウスの左足にとくと注目しておいてほしい。

文・写真:今井雄一朗(名古屋担当)


JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦
6月19日(水)19:00KO パロ瑞穂
名古屋グランパス vs ベガルタ仙台
パロマ瑞穂スタジアム(名古屋グランパス)
みんなの総合評価 (3.7)
臨場感 (3.6)
アクセス (4.5)
イベント充実 (3.7)
グルメ (3.7)
アウェイお楽しみ (3.3)

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