【名古屋 vs 清水】 ウォーミングアップコラム:“東京”へと加速せよ。トゥーロン帰りの相馬勇紀が、さらなるスピードをJに見せつける。

2019年6月21日(金)



U-20ワールドカップにトゥーロン国際大会、そして現在進行形のコパ・アメリカと、6月は各年代別の日本代表が大忙し。名古屋ではU-20日本代表で活躍した菅原由勢がオランダの名門AZアルクマールからの期限付き移籍のオファーを受け、すでに渡欧するなどおめでたいニュースも飛び交った。その菅原のラストマッチとなった水曜日のYBCルヴァンカップ仙台戦で、彼に代わって後半から登場したのがU-22日本代表から帰ってきたばかりの相馬勇紀(写真)だ。試合前々日の夜に日本に帰国し、1日の練習時間を経ていきなり起用されるあたりはさすがのタフネスっぷりだったが、本人に疲れはまったくない様子。「向こうで試合をしてきたからコンディションは良いくらい」と豪語するフィジカルモンスターは、さらに中2日で迎える清水戦のメンバー入りも濃厚である。

トゥーロンでは3試合に出場し1得点、アシストも決め、2度のPK戦でもキッカーを務めて2本中2本を成功させた。名古屋でもルヴァンカップで1試合2PKを沈めていることから、「まさかこの時期で公式戦4本のPKを蹴ることになるとは思ってみなかったです」と笑う相馬は、「でも、けっこう決めているんで」と自信もチラリ。ブラジルやメキシコの強さ、巧さには大いに刺激を受けつつも、「決勝も大差がついて手応えとして勝てなかったのならまだしも、抜かれていないし、やられていない」と互角に渡り合った手応えの方を強く感じたようだった。メキシコ戦での同点ゴールは「バウンドは短かったんですが、『決める!』みたいな感じで良く打てました」と笑顔。名古屋とは違うシステム、戦術のチームでのプレーも楽しんだと言い、良いリフレッシュ効果も得つつチームに合流している。

戻ってきた相馬を風間八宏監督も「自分たちの中で本当にたくさんの判断があるサッカーというのは違うので、彼もまた目の色を変えてやるところでしょう」と、より高みを目指す名古屋のスタイルの中でのさらなる成長に期待をかける。相馬も「名古屋のサッカーは最先端だと思っています。良い意味で自由で楽しい」と心機一転、ポジション争いに名乗りを挙げる覚悟を新たにしていた。ルヴァンカップの仙台戦でも45分間のプレーで縦への推進力を見せ、代表で培ったインテンシティの高い突破を披露。「これを軸としつつ、それ以外のプレーを増やしていければ」と自らの足元を見つめ直す良い機会になったと、伝統ある国際大会の経験を早くも糧にしていた。

現状はジョーカー的な役割だが、来年の東京オリンピック出場を目指すためには定位置確保が必須。オランダに旅立った菅原に「あいつも五輪世代だし、選ばれればまた一緒にプレーできる」と陰ながらエールを贈りつつ、「オレも出ますよ」と強気の発言で自らにプレッシャーをかけた。有言実行にして結果にこだわる大卒新人はここから再び加速を開始する。両サイドで高さを問わないスペシャリストという特徴も五輪向き。相馬勇紀は常に次の一歩が見どころの男である。

文・写真:今井雄一朗(名古屋担当)


明治安田生命J1リーグ 第16節
6月22日(土)19:00KO パロ瑞穂
名古屋グランパス vs 清水エスパルス
パロマ瑞穂スタジアム(名古屋グランパス)
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