【神戸 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:フィンク新監督は神戸の救世主になるか。その人物像を迫る。

2019年6月21日(金)



6月8日、吉田孝行前監督の後任としてトルステン フィンク新監督(写真)が神戸にやってきた。初陣となった前節のFC東京戦では首位チームを相手に金星を挙げ、一気に注目度が上昇している。果たして彼は神戸の救世主になれるか。ホームお披露目となる今節の大分戦を前に、ドイツ人監督の素顔を探ってみたい。

選手時代のフィンク監督はFCバイエルン・ミュンヘンの不動のボランチとしてブンデスリーガ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトルを手中に収めた。2006年に現役を引退後は指導者の道を歩み、FCレッドブル・ザルツブルクやFCバーゼル、ハンブルガーSVなどを率いた。
アンドレス イニエスタをはじめ、フアン マヌエル リージョ監督、ダビド ビジャ、セルジ サンペールなど当て続けにスペイン路線を進めてきた神戸が、なぜドイツ人の彼に白羽の矢を立てたのかは不明。だが、リージョ氏や吉田氏とは違った“味付け”を神戸にもたらす予感を漂わせているのは確か。それはFC東京を見れば容易に理解できる。

まず、この試合で驚かされたのは、出場停止のサンペールの代わりにイニエスタをボランチで起用したことだ。普通なら三田啓貴を下げ、山口蛍と組ませそうなものだが、彼はイニエスタに託した。そして守備面のカバー役として運動量の多い三田と小川慶治朗をシャドーに入れてバランスをとった。
そしてもう一つが、ビジャとウェリントンの位置関係を前後で入れ替えた点だ。今までの神戸にはなかった発想によって、新たなケミストリーが生じさせた。

まだ采配は1試合だけだが、それでも多彩な引き出しを持っていることを証明してみせた。だが、彼の最大の特長はおそらくモチベーターとしての資質だと思われる。
小川はフィンク監督の人柄についてこんなエピソードを教えてくれた。
「(練習後の)クラブハウスでの食事も僕らと同じテーブルでしますし、練習初日から僕らを名前で呼んでいた。しっかり予習してきたのだと思いますし、そこからも熱意は伝わってきました。また、これはたぶん僕らの真似だと思いますが、日本語?で“おいっす、おいっす”って挨拶してくる(笑)。すごく気さくですし、何より…見た目がかっこいい(笑)」

フィンク監督にはいい意味で“人たらし”的な魅力が備わっているのだろう。スター選手が多い神戸では指揮官にこそ求心力が求められる。そういう意味で彼は適任と言えるかもしれない。

文:白井邦彦(神戸担当)


明治安田生命J1リーグ 第16節
6月22日(土)18:00KO ノエスタ
ヴィッセル神戸 vs 大分トリニータ
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