【横浜FM vs 松本】 ウォーミングアップコラム:トリコロールの“隠し味”、和田拓也

2019年6月21日(金)



今季の横浜FMは、結果の浮き沈みが激しい。そのためか、最近たまに16年まで在籍した右サイドバック・小林祐三(現鳥栖)の言葉を思い出す。「勝ったことは大きいですけど、試合はどんどん続くので、一喜一憂しないでやっていきたいと思います」。彼は「一喜一憂しないで」とよく口にしていた。観戦する側としても、その大切さが身に染みている…。

今の横浜FMにも、小林と同じ“匂い”を感じられるプレーヤーがいる。同じく右SBが主戦場の和田拓也(写真)だ。前節の清水戦。負傷退場で抜けたチアゴ マルチンスに代わり、右SBの和田が後半頭からセンターバックを務めて奮闘したが、痛恨の逆転負け。マルチロールで知られる和田も、さすがにそこに入るのは「ほぼ人生初」だった。「自分がCBになってから3失点したので、責任が大きいかなと思います」。だが、普段と変わらぬ抑揚のない声で話し、悔恨の情は見られない。彼も一喜一憂とは無縁の選手なのだろう。

シーズン途中の3月に広島から加入し、5月に先発の座を掴んで以降、チームへの貢献度は右肩上がり。プレー、立ち位置の選択にミスが少なく、頭の中が整理されている印象を受ける。「自由に動けますし、各々の判断というか任されている部分が多いので、そこは自分にとってもやりやすいなと思っています」。

堅実な一方で、先の清水戦では、思い切りの良い前線への飛び出しで、エジガル ジュニオの先制点をアシスト。実りのある攻撃参加が増えている。「自分が高い位置をとっても、シン(畠中槙之輔)とチアゴとボランチが必ずカバーしてくれる。(左サイドバックの)ブンちゃん(ティーラトン)と2人同時に上がったとしても、大丈夫という安心感はありますね」。横浜FMの特殊な攻撃サッカーにも、すでにアジャストできている。

決して目立つタイプの選手ではない。しかし、チームには欠かせない選手になりつつある。料理に例えるなら、隠し味的な存在。そういう部分でも小林祐三と同じ“匂い”がする。

文:小林智明<インサイド>(横浜FM担当)


明治安田生命J1リーグ 第16節
6月22日(土)18:00KO 日産ス
横浜F・マリノス vs 松本山雅FC
日産スタジアム(横浜F・マリノス)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (3.5)
アクセス (4.3)
イベント充実 (4.1)
グルメ (3.9)
アウェイお楽しみ (3.7)

1万円分の旅行券が10名様に当たる!スタナビ「スタジアムグルメ」投稿キャンペーン!

移籍情報