【八戸 vs 秋田】 ウォーミングアップコラム:DFリーダー近石哲平。「チャレンジ」とは積極的な守備

2019年6月29日(土)


前節・富山戦を2-1で勝利し、前々節・岩手戦から続けて今季初の連勝となった八戸。4連敗の影響で一時はリーグ17位と低迷していたが、なんとか10位まで這い上がってきた。

岩手戦、富山戦と2試合連続ゴールを決めているのは、近石哲平(写真)。CBとして、DFリーダーとして、このチームになくてはならない守備の要だ。岩手戦、富山戦ともに新井山祥智からのFKに頭で合わせて得点を決めるなどし、攻守に渡り活躍を見せている。

そんな近石が八戸に来たのは昨季途中。JFL奈良クラブを退団後、昨年7月に八戸の選手として公式戦出場を果たした。岩手戦のゴールは、八戸加入後の初ゴールであり、自身のダイハツスタジアム初ゴールでもあった。最近は近石の取材をする機会が多く、開幕当初よりもDFリーダーとしての自覚や、選手としての成長が感じられる。その理由の一つは、こんなエピソードに隠れていた。
「J3が開幕してから最初の5試合くらいは、監督が求めるサッカーや個人が求められているボールの動かし方がよく掴めていなくて、曖昧でした。5試合過ぎたあたりから、監督の言う『チャレンジ』や『勇気を持ってやれ』という意味が分かってきたんです。そしたら、自分の調子も上がってきました」

確かに最近の近石は調子がよく、この話を聞いて、開幕から間もないある試合後に近石が漏らした言葉を思い出した。「DFラインの決め事や個々の役割が果たせず自滅した。前線がプレッシャーにいけていないならDFラインを下げなければいけないが、上げてしまって裏を取られやすかった」。この頃はまだ、近石自身、「いくのか、引くのか」迷いがあるようだった。その迷いから、ラインコントロールを含めたリスク管理に甘さが出た。当然、前線からのプレスを考えると守備陣が勇気を持って全体を押し上げることが求められるが、その判断の糸口を見出せずにいた時期だったのかもしれない。またそれと同時に、自陣に引く時間帯が長く、大石篤人監督の口からよく聞かれる「後ろに重いサッカー」になる傾向もあった。最近の試合では立ち上がりから相手陣内でアグレッシブに戦い、守る時間帯も近石を中心にハッキリとチャレンジしている。

では現在、大石監督の言う「チャレンジ」をどのように解釈しているのだろうか。
「守備に関しては、積極的に攻撃に繋げるための守備をすることだと捉えています。攻撃の第一歩目は守備からのパスだと思うので。攻撃に関しては、DFの選手も攻撃の一部を担いビルドアップに参加すること。もちろん、リスクも発生するのでやってはいけないミスがありますが、チャレンジした結果のミスはすぐ切り替えたり、状況によってはプラスワンで他の選手が助けたりしていければ。『チャレンジ』してミスも起きていますが、これから減っていくと思います」
こう話す近石を見ていると、頭脳派のDFだなという印象を受ける。いつも一言一言が冷静で、常に全体を見渡していて、まさにCBという感じ。ピッチ外でも年下の選手を気にかけ、國分将や小牧成亘らをよく食事に誘っているようだ。

「まだホームでは1勝しかしていないので、ホーム2連勝できるように戦います。秋田戦でも、前から奪って繋げるという自分たちのやることをしっかりとやるのみ。ぜひ、スタジアムに足を運んで応援してください」
近石は秋田戦への意気込みをこう語って、その場を後にした。

文:佐藤梨香(八戸担当)


明治安田生命J3リーグ 第14節
6月30日(日)13:00KO ダイスタ
ヴァンラーレ八戸 vs ブラウブリッツ秋田
ダイハツスタジアム(ヴァンラーレ八戸)
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