【北九州 vs 長野】 ウォーミングアップコラム:大卒ルーキーのアタッカー、新垣貴之。「学び」が生む確かな成長

2019年7月5日(金)


開幕からリーグ戦14試合連続でピッチに立っている新垣貴之(写真)。第10節・熊本戦以降は先発は外れたものの、試合途中からゲームを動かす役を担う。1週間前の岩手戦では後半アディショナルタイムに町野修斗の決勝点をアシストし、「すごくいい仕事ができた。途中出場で役割は果たせたのではないか」と振り返った。

流通経済大から新加入。大学時代はトップ下やサイドハーフでプレーし、北九州でも主に右のサイドハーフでプレーする。クロスからチャンスメークするシーンは多いが、持ち味はドリブルで、「チャンスになる状況であれば(クロスを)上げられればと思うが、でも縦にも行かないとFWとしてもやりづらいと思う。縦に仕掛けることも大事」と力強くボールを運ぶ。

ただ、前線でプレーしながらもドリブルからシュートに持ち込んだり、逆サイドからのクロスに飛び込むという場面はまだ少ない。大学ではゴールに絡んできただけに、「大学はそこから点を取れるところまでは行けていたが、プロでは違う。シュートを決めるというところがまだ出せていない」と悔しさは募る。

ミッドウィークの天皇杯ではJ1神戸と対戦し、新垣はフル出場。「相手よりも走り、攻撃のチャンスがあれば、特徴のドリブルを出して点に絡めれば」と話して前半から攻撃に出て行ったものの、少ないチャンスを決められて勝機をつかみ損ねた。「自分たちのミスを逃さずに決めてくる。そういうあたりは今までのリーグ戦と違う。いい経験になった」。見せつけられたクオリティーの差を生かそうと、経験を北九州に持ち帰って練習に打ち込んでいる。

小林伸二監督も新垣の特徴が伸びるよう、細部にわたって身振り手振りで指導。新垣は「すごく勉強になる。相手を背負ったときのターンの仕方とか、一歩踏み込むこととか、細かい部分。すごく(成長しているという)実感がある」と小林監督の下での成長に手応え。それだけではなく、ポジションが重なるキャプテンの内藤洋平の動きを見て、自分にないものを吸収しようと奮闘する。

「目の前の先輩をまずは見ようと思っている。タイプは違うので、チャンスがあれば自分の武器を出しつつ、学ぶところはやはり多い。これからもどんどん学ぶということは変わらない」

そんな新垣の姿勢を内藤も頼もしく感じているようで、「自分の形にどう持って行くか。ボールがないときの動きでいかに自分が有利に立てるか、その駆け引きが大事。一つレベルの高いところでやろうとなると、そういうところも考えないといけない」とポジション争いの直接的なライバルながら、進んでその背中を押す。
 
新垣は今、良き師、良き先輩から成長のヒントを得て、ぐんぐんと伸びている最中だ。ミクスタで迎える3連戦の最終日。再びの首位奪還へ、積んできた確かな学びを生かしたい。

「学生の時から、最後まで走っている奴のところにボールがこぼれてくるんだと言われてきた。伸二さんもそこを取り込むんだ、逆サイドの選手がいないとダメだと言ってくれる。新井(博人)とか伸くん(國分伸太郎)がすごくセンタリングを上げてくれるので、飛び込まないといけない」

準備は整った。今日も試合を動かすゴールを狙って、ミクスタのピッチを駆け上がる。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第15節
7月6日(土)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs AC長野パルセイロ
ミクニワールドスタジアム北九州(ギラヴァンツ北九州)
みんなの総合評価 (4.7)
臨場感 (5.0)
アクセス (5.0)
イベント充実 (3.5)
グルメ (3.6)
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