【琉球 vs 岡山】 ドリブルで描く勝利への道。河合秀人の意気

2019年7月12日(金)


背番号13が輝いている。

敵地で迎えた第18節・京都戦。午前中から降り出した雨はスタジアム全体を濡らし、19時のキックオフ時間においても雨は上がらず、照明塔が照らすピッチは水滴の影響で輝き増していた。

1-1の同点で迎えた53分、河合秀人(写真)がピッチに入る。プロ選手になって初めて西京極に足を踏み入れた河合は高校時代、京都橘でプレー。全国大会出場を目指し3年間汗を流していた。その後大阪学院大を経て2016年にプロとなった河合は鳥取で2年間、長野で1年間プレーし、J3通算84試合14ゴールを記録。サイドを起点に、ボールに吸い付くようなキレ味鋭いドリブル突破、そしてカットインからのシュートを果敢に狙うスタイルが印象的な選手である。また相手のカウンタースタートに対し自ら先鋒となってケアをし、ボールを詰んだ瞬間、広い視野で状況を把握し攻撃のスタート地点にもなる。足さばきで相手の動きを封じるプレーも彼ならでは。攻撃のキーマンとしての存在感を放っている。

今季琉球に加入しJ2初挑戦となる河合は開幕直後こそベンチスタートがほとんどだった。しかし、京都戦をきっかけに流れが変わる。
小屋松知哉、仙頭啓矢と高校の後輩が活躍する姿を目の当たりにし「負けたくないという気持ちが強かったし、自分が入って攻撃のところでアクセントをつけるという部分を意識してプレーしました」と刺激を受けると、積極的にボールに絡み、ドリブルからチャンスを演出。
すると80分、1-2となり追いかける展開となった中、富所悠のヒールパスを受けた河合がバイタルエリアに進入し、躊躇することなくダイレクトで右足シュートを一閃。グラウンダーのボールは右枠の内側に吸い込まれ、自身の今季初ゴールはアウェイ戦4連敗中だったチームを救う貴重な同点ゴールとなる。すぐさまボールを拾い上げセンターサークルへと戻り、雨で濡れたユニフォームがちょうど照明塔の光にちょうど対峙したとき、背番号13は鮮やかに輝いた。

手応えをつかみ「ここから乗っていけると思う」という本人の言葉どおり、その後の活躍は目覚ましい。続く甲府戦ではドリブル突破から越智のゴールをお膳立て。前節の栃木戦では巧みなステップからポジションチェンジを繰り返しながら相手を引き寄せ、スペースを活かす動きを見せた。

「チームの勝利を優先し、ずっと輝いていけるプレーを見せられるようしっかりと準備していきたいと思います」

今節の岡山戦の前日。全体練習を終えた河合は黙々とピッチの外周を走りクールダウンを図った。立つであろうピッチサイドを横目に、当日のプレーをイメージするかのように。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月13日(土)19:00KO タピスタ
FC琉球 vs ファジアーノ岡山
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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