J's GOALニュース

 次のページ 一覧前のページ 

【清水 vs FC東京】すでにチーム史上最強!? ドウグラスを生で観られる幸せとは

2019年7月19日(金)


やっぱりドウグラス(写真)は今年もヤバい。

今季は1月に不整脈を発症して出遅れたが、5/3の第10節・鹿島戦で先発に復帰してからは10試合で8得点。すでに得点ランキングでは4位タイに食い込んでいる。指揮官が篠田善之監督に交代した第12節の大分戦で今季初ゴール(リーグ戦)を決めてからは、7試合連続で決めてチーム記録を更新。新体制での好成績にもっとも大きく貢献している。

今季の公式戦に初出場したのは3/31の第5節・湘南戦で、当時のヤン ヨンソン監督は実戦で使いながらコンディションを上げていこうと考えたため、この時点での彼は「これがあのドウグラスか?」と思うほど動きもプレーも精彩を欠いていた。そのまま30分以内の起用が続き、初先発したのは4/24のJリーグYBCルヴァンカップ・松本戦(71分で交代)。初ゴールはJリーグYBCルヴァンカップでの2試合目・G大阪戦(5/8)で決めた左足の直接FKによる一発だった。
ようやくドウグラスらしくなってきたなと感じられたのは、このあたりから。リーグ戦では、大分戦で初得点を決めた後の仙台戦(5/25)で、開始5分に今季初めてヘディングでのゴールを決めた。それまではヘディングの抑えが利かずに上に外れるシーンが目立ち、それも彼らしくない一面だったが、このシーンでは金子翔太の右クロスに対して高い打点から強烈なヘッドを叩きつけ、日本代表GKシュミット ダニエルの手を弾きながらゴールネットを揺らした。
さらにこの仙台戦では、89分に北川航也のクロスから再び頭で技ありのゴール。これが篠田新体制での初勝利をもたらす決勝点になると同時に、ドウグラス自身の完全復活を象徴する2得点となった。

それ以降からは昨年見せたような怪物ぶりをいかんなく発揮。とくに周囲を驚嘆させたのは、第18節・神戸戦(7/6)で決勝点を決めたシーンだ。68分、DF二見宏志の左ロングスローから187cmのダンクレー、186cmの宮大樹と競り合いながら彼らより頭ひとつ以上高い打点からゴール右隅に叩き込んだ一撃。ファーサイドまで飛んだ二見のロングスローもすごかったが、ドウグラスのジャンプ力や競り合いの強さも別次元だった。
選手のすごさは選手がいちばんわかる。筆者が観戦している記者席の後ろでは、清水の控え選手たちが並んでいるが、このときは彼らのざわつきぶりは今までにないほど。「スゲ〜」、「ヤバい」といった言葉を連発しながら、チームメイトながらすごすぎてもはや笑うしかないという雰囲気だった。
この試合の1点目(北川のゴール)をアシストしたシーンの爆走も驚異的で、「これでブラジル代表じゃないって……じゃあセレソンの選手ってどれだけすごいんだ?」という言葉も、筆者は複数の人から聞いている。

得点率でみると、ここまで997分間で8得点なので、約125分で1点を取っている計算になる。得点ランキングのトップに立つ3人(10得点)と比べると、エジガル ジュニオには及ばないが、ディエゴ オリヴェイラとダビド ビジャは得点率で上回っている。
昨年のドウグラスは、1,213分で11得点(約110分で1点)で、今季もさらに得点率が上がってくる可能性が高いので、このまま故障なくプレーを続けられれば、得点王争いに絡んでくることも期待される。

そんなドウグラスだが、本人は何を聞いても同じ言葉をくり返すだけ。
「大事なのは自分のゴールよりもチームが勝つことで、それが自分にとってもいちばんうれしいことです。自分が意識しているのは、毎試合、毎日の練習で成長することだけです」
その言葉がきれいごとではないことは、守備でも献身的にハードワークする姿勢や日々の練習に臨む姿勢、サポーターへの誠実な態度が証明している。
身体能力的に速さ、高さ、強さがこれほど高次元で揃う選手にはめったに出会えないし、そのうえで技術的な精度も高く、ヘディングの強さは間違いない世界レベル。さらに人間性も申し分なく、日本をリスペクトし、日本語もかなり理解している。

すでに「エスパルス史上最強・最高の助っ人」と評する声も多いが、筆者も同感だ。そして毎試合ドウグラスがどんなプレーを見せてくれるのか楽しみにしているし、その期待以上のプレーを彼が見せるたびにサッカーを観ることの幸せを実感している。
ブラジル国内でも暑い地域であるマラニョン州の出身なので、夏場に強いのも頼もしいところ。今季の清水は、これから9月中旬まで7試合中ホームゲームが5試合ある。
まさに今が旬であり、貴重な時期でもある。この夏のドウグラスを観ないのは本当にもったいないということを、最後に強く主張させていただきたい。


文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第20節
7月20日(土)19:00KO アイスタ
清水エスパルス vs FC東京
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.7)
アクセス (2.9)
イベント充実 (3.7)
グルメ (4.1)
アウェイお楽しみ (3.9)
  一覧  

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

移籍情報