【東京V vs 愛媛】“ヴェルディらしさ”とは何か。永井秀樹新監督の東京V再建チャレンジがスタートする。

2019年7月19日(金)

 ※(写真)永井監督の引退試合の様子

7月17日、衝撃が走った。

「ギャリー ジョン ホワイト監督退任」そして、「永井秀樹新監督就任」。

22試合を終え7勝8分7敗、勝ち点29、13位。今年は、クラブ創設50周年の大節とあり、J1昇格を至上命題としてきた中で、このタイミングでの決断は、最終チャンスだったと言っていい。「このタイミングで任された以上、昇格は全く諦めてない」と、永井新監督も巻き返しに自信をうかがわせる。

就任後、真っ先に選手たちに伝えたのは、「やるべきことは、良いサッカーをして勝つこと。良いサッカーとは、“ヴェルディらしい”サッカー。それをできるのは俺たちしかいない」というメッセージだった。ここ数年、根底には意識しつつも、新たな世界基準の吸収に重きを置いてきたが、久々にコテコテの“ヴェルディらしさ”の追求が復活する。

とはいえ、決して新指揮官が現役時代にやっていた黄金期当時のスタイルそのままを求めるつもりはない。永井監督は、現役時代から現在に至るまでの長きにわたり、常に世界のトップ オブ トップを意識し、トレンドを司る名将たちの哲学を学び続けてきた。その上で、自らのサッカー哲学と融合し、2017年からは東京Vユースの監督として、同チームに徹底的にボールを保持するスタイルをチームに浸透させてきた。「基本的には、ユースの時と、考え方は変わらない。ユースの子たちがあれだけできたのだから、プロの彼らはもっともっと高いレベルで僕の目指すサッカーを具現してくれると思っている」。改めて明確な言葉にすると、目指していく“ヴェルディらしい”サッカーとは、「主導権を必ず持つ。そのために、数的優位で進む、運ぶ、崩すということ」。歴代の何人もの前任者たちが、何度もトライしつつも、結果として実現できなかった難題を実現できるか。自らを「変人」とまで表現する、サッカー狂・永井監督の手腕が非常に楽しみだ。

わずか4日間と準備期間は非常に短いが、「言い訳はしない」と頼もしい。一番の注目は、やはりメンバー構成だろう。今回に限らず、監督交代というのは、選手たちにとっては、ある意味最大のチャンス、ピンチとも言える。藤本寛也、森田晃樹、山本理仁など、ユース時代の教え子たちにとっては、「アドバンテージになる」と、レギュラー奪取へ向けてより一層モチベーションが上がる。一方で、ここまで主力として出場を続けてきた選手たちにとっては、「もう1回アピールのし直し(佐藤優平)」と、闘争心に火がついている。「正直、メンバーは決まってない」と、試合2日前の18日時点では語っていたが、果たしてどのような人選、布陣でスタートするのか。非常に楽しみである。

今節から、フランス2部のACアジャクシオへの期限付き移籍から復帰した澤井直人が出場可能となった。澤井もまた、永井監督が現役時代から公私にわたり目をかけてきた後継者の一人である。新戦力ともいえる彼の起用法も含め、永井ヴェルディの初陣に大注目だ。


文:上岡真里江(東京V担当)


明治安田生命J2リーグ 第23節
7月20日(土)19:00KO 味スタ
東京ヴェルディ vs 愛媛FC
味の素スタジアム(東京ヴェルディ)
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