【水戸 vs 東京V】頼もしさ増す、不屈のセンターバック

2019年8月23日(金)


横浜FC、京都と続いた上位対決で2試合連続無失点に抑えることに成功。最終ラインでチームを支えたのは瀧澤修平(写真)だった。リーグ前半戦は出場機会に恵まれなかったものの、第21節金沢戦で初先発を飾ると、徐々に出場機会を増やしていき、第27節横浜FC戦、第28節京都戦と連続して先発フル出場を果たし、イバや一美和成、田中マルクス闘莉王らとのエアバトルに屈することなく、無失点に貢献した。「やることはしっかり頭の中で整理できていて、90分間集中できたからこそ、あの結果がついてきたんだと思います」と自信を口にした。

今季琉球から水戸に移籍してきた瀧澤だが、水戸との関係はそれがはじめてではない。2015年のシーズンオフに水戸の練習に参加し、練習試合に出場したことがあるのだ。その試合で「手ごたえはあった」と瀧澤が振り返るように、自慢の空中戦の強さと左足のフィードでアピール。当時の強化部長は「獲得しようか迷った」と頭を悩ませたという。

結局獲得は見送られ、瀧澤は当時J3の琉球に加入。しかし、瀧澤の能力を高く評価した水戸は琉球でのプレーを常にチェックし、そして満を持して今季に向けてオファーを送った。琉球はJ2昇格を果たしたものの、「違った環境で挑戦したい」という思いと「地元の茨城県でプレーしたい」という気持ちから水戸への移籍を決断した。

リーグ前半戦は細川淳矢と伊藤槙人の昨季から組むセンターバックの牙城を崩すことはできなかった。しかし、伊藤が横浜FMに移籍したことが瀧澤にとってチャンスとなった。出場した試合で着実に結果を出し、そして出場機会を重ねている。それも、「試合に出ていても出ていなくてもやることは変わらない。自分が成長するために取り組むだけです」と真摯にトレーニングに向かい合い続けてきたからこそ。苦しい状況でも気持ちを落とすことなく努力をし続けた成果が今ピッチで発揮されているのである。

ただ、レギュラーの座を確保したわけではない。夏の補強でクラブは神戸から宮大樹を獲得。瀧澤と同じ左利きのセンターバックである。強力なライバルの出現だ。しかし、瀧澤はその状況を悲観的に捉えていない。むしろ、自らのさらなる成長のチャンスと捉えている。「(宮選手は)自分と同じタイプなので意識しないというのは嘘になりますが、互いに切磋琢磨して、これまで積み上げてきたようにやっていくだけ。日々成長することだけを考えて取り組んでいきたい」と前を向く。

どんな時でも日々進化し続ける不屈のセンターバック。上位争いを続けるチームの中で着実に頼もしさを増している。そして、今節も勝利のためにゴールを死守する。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第29節
8月24日(土)18:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ
ケーズデンキスタジアム水戸(水戸ホーリーホック)
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