【京都 vs 福岡】遅れてきた男、上月壮一郎がサイドに新風を吹き込む

2019年8月23日(金)


敵地で完敗した前節・水戸戦で、数少ない収穫だったのがルーキー上月壮一郎(写真)の今季初出場だ。

Jリーグデビューは二種登録されていた高校3年生の昨季に経験済みだが、京都U-18から昇格してプロ選手として迎えた今季は新チームの始動から間もない1月下旬の練習試合で左けい骨を骨折して、出遅れてしまう。低迷した昨季のうっぷんを晴らすかのように快進撃を続けるチームメイトたちの姿を眺めながら、地道なリハビリに取り組む日々を経て、開幕から約半年後にようやく公式戦のピッチに立つことができた。

与えられたポジションは右サイドバック。本来は攻撃的な選手だけに意外に感じた人もいただろうが、これには二つの理由がある。まず、復帰してからの練習試合ではサイドバックに入ることが続いていた。本格的なコンバートというよりは、後方のポジションを経験することでプレーの幅を広げて欲しいという狙いがあるようで、本人もその意図を汲んで前向きに取り組もうとしている。そんな中、前々節で右サイドバックだった福岡慎平に疲労の蓄積があり、水戸戦の出場を回避させることになった。同ポジションには石櫃洋祐という計算できるベテランもいるのだが、中田一三監督は期待も込めて上月のスタメン起用を決断して、水戸戦へ挑んだのだ。

結果は敗戦。まだ練習試合でフル出場がなかった上月も、後半途中で右足をつってしまう。ベンチとしては途中交替は想定内だろうが、3枚目の交替カードを別の負傷選手に使わざるを得ないという事態が起こってしまい、予期せぬ形で最後までピッチに立ち続けた。試合終盤は「左足だけじゃなくて下半身全体がつっていた感じで、(試合翌日のオフは)階段を昇り降りするのも大変だった」と苦笑いを浮かべている。

苦い今季初出場ではあったが「あんな形だったけど、最後までピッチに立てたのは前向きに捕らえています。パスミスなど課題があるし、クロスの精度も良かったとは言えないけれど、攻撃は思った以上にやれた。守備も含めて、自信を持てた部分があります」と振り返る。敵陣深くのアタッキングエリアで、持ち味であるドリブルを仕掛けてチャンスを作る場面もあった。中田監督も後半途中までのパフォーマンスは評価しており、今節も出場機会が与えられるかもしれない。それが先発なのか、途中出場なのか。サイドバックなのか、ウイングなのかは、蓋を開けてみないとわからない。ただ、福岡は3バックを採用しており、サイドの主導権争いはポイントの一つとなりそうなだけに、起用法に注目が集まる。

文:雨堤俊祐(京都担当)


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8月24日(土)19:00KO たけびし
京都サンガF.C. vs アビスパ福岡
たけびしスタジアム京都(京都サンガF.C.)
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