【福岡 vs 愛媛】守備のユーティリティプレーヤー實藤友紀の想い

2019年8月30日(金)


思うような結果を得られず厳しい状況に置かれている福岡だが、後半戦に入ってからの成績は3勝2分3敗。まだまだ課題も、チームとしてやるべきことも多く残るが、それでも、少しずつ、少しずつ、前へ向かって歩き始めている。そんな状況を實藤友紀(写真)は次のように話す。
「守備の時に連動できるようになってきている。その一方で切り替えの部分は課題。ずっと引いていては守備の時間が増えてしまうので、自分たちのアクションでボールを奪いに行くというところは続けていかないといけない。残留争いは、まだどうなるのか分からない状況。ひとつずつ上を目指していく中で、残留は目標ではなく、絶対に達成しなければいけないことで、そこの危機感はみんなが持っている。こうなってしまったのは残念だが、今の現実を受け止めて、今やれることとしっかり向き合っていかなければいけない」
まずは大事なのは目の前の試合。今シーズンまだ未勝利のレベルファイブスタジアムで行われる愛媛戦に向けて、連日激しいトレーニングを積んでいる。前節のアウェイ京都戦で得た勝点1は、ホームゲームの結果につなげることで大きな価値を生むことになる。

そして、この試合には選手会が中心となって朝倉市のサッカーチームに所属する子どもたちを招待することが予定されている。きっかけは2017年に九州地方を襲った「九州北部豪雨」の際に、被災地の子供たちを元気づけようと選手会が発案して、クラブの協力のもと、朝倉市でサッカー教室を行ったこと。昨年の「平成30年7月豪雨」の際には、同じく被災地となった東峰村を訪問。Jリーグ公式戦への招待も行っている。選手会長も務める實藤は次のように、その想いを話す。
「こうした地域貢献活動は、チームの状況に拘わりなくやっていかなければいけないこと。サッカーチームは常に人が入れ替わるが、その中で変わってしまわないように、これからも継続的に続けていける体制づくりをしたい。強化部やクラブとも連携を取りながら、朝倉市、東峰村の方達ともコミュニケーションを取りながら、これからもアビスパ福岡というクラブとして活動を続けていければと思う。地域があってのアビスパ福岡なので、これからもいい関係を作っていきたい。そして愛媛戦は、サッカーで何か感じ取ってもらえるようなゲームにしたい。しっかりと結果を出していい姿を見せられればいいかなと思っている」

勝負の世界において結果は何よりも優先される。その結果を求めて、どんな状況になろうとも前を向いて進む姿。最後まで諦めずに力の限りにボールを追う姿。それは被災地の子どもたちはもちろん、多くの人たちに夢と希望、そして感動を伝える。ラグビーW杯開催前の最後のレベルファイブスタジアムでの試合で、實藤は多くの人の想いを背負ってピッチに立つ。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第30節
8月31日(土)19:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 愛媛FC
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.2)
アクセス (4.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (3.9)
アウェイお楽しみ (3.6)

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