【山口 vs 岡山】全員で一つのゴールへ。池上丈二が目指す復活の勝利!

2019年8月31日(土)


「怖がって後ろに下げているだけだとつまらないサッカーになる。後ろ向きのサッカーはしたくはない」。前節の惨敗から立ち直り、白星を掴み取りたい山口。気を吐いたのが池上丈二(写真)だった。

今シーズンは復帰と負傷を繰り返し満足に出場できていなかったが、前節は前半途中から約60分間ピッチに立った。想定よりも早いタイミングでの投入となったものの、「しっかりボールを受けてリズムを作ってほしいということだった」という役目を受け、間のスペースでボールを引き出して攻撃にアクセント。セットプレーではプレースキッカーとして高い精度で供給した。

しかし結果までは呼び込めず、「自分としては(受けるところでは)手応えは感じたが、その先というところは合わしていかなければいけない」。フィニッシュに向けたコンビネーションの深化を課題に挙げたほか、失点が重なったことを受け、ピッチで感じ取った守備のもろさを克服していきたいと力を込めた。

「ディフェンスラインだけで改善するわけにはいかない。取られ方や切り替えのところ。本当にそこで奪いに行くのが正解なのか、下がるのが正解なのか。一つ一つの個人の能力を上げて行ければ失点は減っていく。守備意識(の課題)はディフェンス陣だけではないと思うので、そこは改善したい」

ただ、池上の魅力は上述したようにボールの受け方や前線への展開力。守備が落ち着けば、池上らしいパスワークもより力を発揮できるだろう。練習からFW陣とコミュニケーションを深め、「僕が出たらリズムを作りたい。前線はまだ誰が出るか分からないが、特徴を生かせるようなパスを考えてプレーしていきたい」と気持ちを込める。FWの山下敬大も「練習中から前を向いたらこういうパスを出してほしいという話はしている。いいパスを出してくれるので、早くピッチの上で結果になってくれば、自分たちの自信にもなっていくと思う」と話す。

ゴールシーンを作り出す池上にとって最も避けたいのが、前節のような後ろ向きのサッカーだ。ビルドアップでボールを失い、山口らしいハイラインを保てなかった。池上は「岡山も強力なFWがいる。そこで自分たちが失って失点するというような形にしないボール運び」が必要だと説き、恐れないメンタルと全員が関わる積極果敢なフットボールに重点を置いた。

「狙えるところは狙っていかないとゴールは取れないし、全員で前に矢印を向ける。そういうサッカーをしなければならない。全員で一つのゴールに向かって行きたい」

攻撃はもちろん、守備でもベクトルを前に向けるのが山口のトータルフットボール。10番を付ける池上は一番の体現者だ。ボールを受けることを厭わず、恐れをはねのけ、相手の堅固な守りに猛進してみせる。全ては、今度こその勝利をホームのサポーターに届けるために。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第30節
9月1日(日)19:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs ファジアーノ岡山
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
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