【G大阪 vs FC東京】どんな状況に置かれても「続けること」。宇佐美貴史はブレずに前を向く

2019年9月3日(火)


ガンバ大阪への復帰からリーグ戦6試合を戦って1得点。復帰戦となった名古屋グランパス戦で劇的な同点ゴールを決めて以降、ゴールから遠ざかっている。チームも6試合白星がない状況だ。

「チームに勝ちをもたらす得点、パフォーマンスを」
復帰に際して胸に誓った強い思いを考えれば、何よりこの結果に苦しんでいるのは宇佐美貴史自身だろう。

「当然ながら歯がゆさも感じているし、申し訳なさもあるし、責任も感じている。ただ、チーム、個人としてより良くなるために、勝つために、というアプローチを諦めることはない。勝てない試合が続いても、個人の調子が振るわない時期が続いても、やり続けられない選手にチャンスは巡ってこない。もっともそれを続けていたからと言ってすぐに答えが出るとも限らないけど『諦めずにやり続ける』先にしか、個人にも、チームにとっても、いい光は見えてこない。そう思えばこそ、ブレずに戦い続けたい」。

3度目の在籍となるガンバへの思いは人一倍強い。それもそのはず、彼の人生はいつも、『ガンバ』と切っても切り離せない関係で進んできたからだ。物心がつく前から両親に連れられてガンバの試合に足を運び、サッカーを始めてからもずっとガンバファンとしてゴール裏で声援を送った。中学生になるにあたって、あちこちから声をかけられても、「当たり前のようにガンバを選んだ」。
 
09年、クラブ史上初めて高校2年生の時に飛び級でトップチームに昇格してからも数々の記録を打ち立てながらキャリアを進め、『海外』への道を切り拓き、2度目の復帰となった13年にはJ1昇格に大きく貢献。翌年のクラブ史上初の三冠も、ど真ん中で歓喜に沸いた。その過程で育まれたガンバ愛は2度目の『海外移籍』を実現しても色褪せることはなかった。
「ガンバ以外への復帰は、考えられない」。

3度目の復帰に際して語った言葉に一切の迷いはなかった。だがその一方で、自分へのハードルが上がっていることを自覚していたのも事実だ。
「サポーターの皆さんが僕に求めるのは、点を取る、とか点を作り出す姿で、シーズンが終わった時に、得点ゼロ、アシストゼロでは、僕への愛情も抱いてもらえない。僕のガンバ愛やサポーターの皆さんの『宇佐美はガンバに愛情を持って戦ってくれるから好きだ』って思いは、僕が結果を残した上での話。これまで僕がサポーターの皆さんに大事にしてもらってきたのも、応援に対して結果で応える、というギブアンドテイクの関係が成立していたからだとも思う。だからこそ、ここから先、自分がどんな結果を残せるか、何を返せるか、に拘って、そのプレッシャーを力に変えて戦っていく」。
 
そんな思いを胸に復帰して約2か月。今はまだ彼の望む『結果』は出せていない。だが、その熱く、深いガンバ愛は必ずやチームの、彼の現状を打ち破る力になると信じられる。他ならぬ彼自身が、これまでのキャリアでそれを証明してきたから。

文:高村美砂(G大阪担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
9月4日(水)19:00KO パナスタ
ガンバ大阪 vs FC東京
パナソニック スタジアム 吹田(ガンバ大阪)
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