【山口 vs 愛媛】苦境からの脱出へ。高宇洋が勝てるゲームを作り出す!

2019年9月13日(金)


4節前の甲府戦を1-0で勝利した山口。しかし、そのあとは3試合にわたって黒星が続き、チームはトンネルを抜け出せずにいる。苦境を這い上がるカギはいくつかあるが、そのうちの一つを握るのが高宇洋だ。
 
勝利した甲府戦では驚くような選手起用があった。試合翌週のウォーミングアップコラムでも紹介した前貴之のセンターバック抜擢。そしてG大阪から期限付き移籍で加入したばかりの高のスタメン起用も驚きを与えた。
 
十分な練習期間があれば衝撃的なニュースとはならなかったかもしれないが、このときは連戦のタイトな日程に加え、台風接近で練習自体が中止になりトレーニングがほとんどできなかった。試合はほとんどぶっつけ本番。それでも高は「(移籍の)話をいただいたときから試合の映像は見ていたので、イメージはできていた」と気負わず、持ち味の守備力を発揮して勝機を掴んでいる。
 
今節も似たような状況で試合日を迎える。高はU-22日本代表の北中米遠征に選ばれ、メキシコ戦(9月6日)とアメリカ戦(9日)の2試合に出場。11日の午前4時に帰国したばかりで、やはり試合までの時間は短い。さらに今回は「時差ボケ」という難敵も存在するため、長く日本代表に携わってきた霜田正浩監督は「時差が十数時間あるアメリカから帰ってきて、どのくらいで時差ボケが取れるかは計算で分かる」としてコンディションを考慮。「そういう中でやるのも代表選手だ」とも話したが、甲府戦同様の起用をするかには含みを持たせた。
 
ただ、高が体調面から欠場した第29節長崎戦と、北中米遠征で不在だった第31節東京V戦の2試合はいずれも0-4の大敗。特に前節はカウンターから次々とゴールを許す展開となった。守備が不安定なチーム状況を考えれば、出番が何週間も先になるようなことはないだろう。高自身も失点場面を確認し、グループディフェンスとリスクマネジメントに注力する考えを示す。
 
「岡山戦(第30節、1-2)は自分とクスくん(楠本卓海)、流帆くん(菊池流帆)のところでカウンターを封じようと話していた。2失点したが、それまでのようなやられ方ではなく、多少の手応えはあった。でも、ヴェルディ戦もカウンターのところでやられている。そこにどう対応するかは自分が出たら与えられるタスクだと思う」
 
相手の愛媛にはトゥーロン国際大会で一緒に戦った神谷優太、今回の北中米遠征に参加した長沼洋一が所属し、いずれも主力として活躍中。高、長沼ともに帰国直後ゆえに今節のピッチに立てるかは分からないものの、「代表で一緒にプレーしてきているので、しっかり対応していきたい」と準備を急ぐ。
 
「自分の強みはボールを奪うところやバランサーのところ。でもまだまだ伸ばせる部分はある。甲府戦はゼロで抑えられたので、あのようないいバランスでできればと思う。センターバックが誰になってもバランスを意識し、なおかつ攻守に存在感を出していきたい」
 
秀でた才能を持つ高宇洋は、山口を勝たせるカギの一つを間違いなくその手に握っている。それに、ハードスケジュールを厭わずチームを勝たせようと汗をかくことは、今節がどうかに関わらず必ずや彼自身の未来にも繋がるだろう。この先のサムライブルーを見つめる若者は今、志士のスピリットが宿るレノファオレンジのユニフォームを纏い、ピッチに立つ瞬間を待っている。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第32節
9月14日(土)19:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs 愛媛FC
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
みんなの総合評価 (4.0)
臨場感 (3.5)
アクセス (3.3)
イベント充実 (3.7)
グルメ (3.6)
アウェイお楽しみ (3.7)

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